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その16)地域通貨とベーシックインカム

ベーシックインカムが国民に同じ金額で配られた場合、どこに住むのが良いかという考えが出てきます。車がいらない大都会、生活に必要なものは一通りある小都市、田舎暮らし・・・どこが住みやすいでしょう。何もしなかった場合はやはり大都会に集中するだろうと考えられているようです。

温暖なところと寒さの厳しい地域では光熱費がかなり違います。これは物価にも影響するでしょう。また、住み慣れたところに住み続けたり、産業を維持したりなど、場所によって色々な事情が出てきます。これらを是正する必要が出てきます。

国は補助金や補正予算などで地域ごとに割り当てるでしょう。ただ、これらは細やかなところまで支えるのが難しくなってきます。それを補完する役割として登場する可能性が高いのが地域通貨です。

地域通貨はその地域だけで流通するという特徴があります。いくつかの種類があって、自治体が発行する商品券やクーポン的なものだったり、その地域の団体が発行して、住民たちが誰かの手伝いをしたときにその御礼として使うものだったりします。地域通貨は使用できる範囲が限定されるので、発行元に信用があれば様々なところからその目的に合わせて発行することができます。

ベーシックインカム時代は家庭菜園が流行ったり、時間を持て余す人が活発に動いている可能性が高いので、その人達が生活の足しになるように地域通貨を利用してお互いの物やサービスを得られるようになっているでしょう。ただし、地域通貨は発行元によって有効期限がつくようになると考えられます。いついつまでに使ってください。みたいな感じです。他の通貨に換金ができない代わりに更新はできるみたいなことはあるかもです。

国が発行する通貨と別に地域独自で使われる通貨が活性化するのってなんだか面白いなと感じています。

次回は、シンギュラリティについて考えていきます。

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