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その40)ベーシックインカム時代の犯罪

ベーシックインカムになるとどんな犯罪が増えるのかを考えてみました。まずはお金。国民全員に収入があるので、こんな事が起きるかもしれません。

・貧困者に仕事をあっせんし、その利益の大部分を中抜。
・闇で融資。返せなくして人身売買。
・不正に医療機関を受診させて処方された薬を買い取る。
・認知症を含め、生活能力が低い人を集め、支援と称して高額の費用を取る。
・高額な利用料金を取るサービス。契約内容が複雑で退会しにくい。
・グループを作り、メンバーのお金をリーダーに集める。
・投資詐欺。お金を出させて消える。
・お金目当ての拘束。同居して拘束した相手のお金を自由に使う。
・商品の代金を他人のお金で払わせる。
・亡くなった人を生きていると偽装してお金を不正に受給する。
・薬物に手を出す。
・「節約」と称する万引き。

これらは今でもある犯罪ですが、現金で行った場合追跡が困難です。しかし、ベーシックインカムがCBDCで配られていて、しかも追跡が容易なトークンのついた暗号通貨だった場合、どこからどこにいくら流れたかを追跡できます。確定申告が必要なくなるほどお金の流れが透明化しますので規制しやすくなる可能性は高いです。特に、なりすましによる不正受給や他人のお金をハラスメントで奪うようなことは厳罰化されるでしょう。

自己実現が幸せを感じるのに重要な要素になってきますので、宗教的にカリスマな人に集ったり、推し活のようなことをする人々が熱狂的にお布施のように貢ぐようなことは起きると思います。そんな中で詐欺行為を働く人も現れるでしょう。

ベーシックインカム社会は限りある資源を高度に循環させた社会です。このインフラを破壊したり、独占しようとする行為はかなり罪が重くなるでしょう。

そういえば、警察官は人間の仕事として意外に残るかもしれません。事務的なことはAIがやるでしょうし、テクノロジーで勤務中は警察官自身の行動も監視されるようになりますが、それでも地域交流や治安維持という観点ではソーシャルな部分は残っていくと思います。

裁判や判決などはかなり自動化され、素早く行われるようになると言われています。懲役はどうなるのでしょう。社会に戻って職につくみたいな選択肢がなくなりますから、塀の中で拘束されて規則正しく暮らすのが懲役になるのかもしれません。オートマチックに管理された塀の中で凶悪犯と詐欺と性犯罪者が慎ましく暮らす。そんな感じになっているのかもしれません。

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