自作詩を読む② 子供



子供の詩 2023.11.11

自作詩を振り返り、吟味してみたい。

今日は、「こども」をテーマとした詩から。
教室で出題の時に、「こども」は何を象徴しているか?という問いもあった。谷川俊太郎さんの場合、「こどもは宇宙だ」と。
「こども」というと、森田真生さんが「子どもと惑星」というテーマでお話しされていたことが印象深い。そして、子供といえばまずもって私にとって甥のことだ。自分の幼い時のことももちろん思うけれど、幼い時の自分は、自分で自分をどのくらい「子供」と思っていたかはっきりしない。けれど、甥はさいしょからわたしの前に「小さな子供」として現れたから。
子供の、ものごとを見透す目。その瞳から発せられるエネルギーは計り知れない。夜叉のようでもある。生まれたばかりの、惑星的生命体。

地下鉄で、小さな子供の目に見入っている老人男性をみたことがある。老人の虚空の目に拡がる、子供の目の宇宙を思う。

この詩では、実際に体験したり見聞きした3つの印象深い光景・出来事をモチーフとしている。
講師からは、
・短いが強いものをかんじる
・アポストロフィーによって、カメラワークの切り替え的に場面が変わる
・武士じゃなく騎士→欧米か!
といったコメントをいただいた。

最近、ある詩人の方からこの詩を「印象に残っている」と言っていただいた。喪を捧げる気持ちで書いた詩なので、とても嬉しかった。

ここから書き継ぎたい気持ちのある、詩の種のようにも思っている詩。

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