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ラブソルは、「文化を伝える」会社になりたい @yuka_lab12

ひとときも止まらない時間の流れにのって、9月も二週目ですよ!
こちらが公開される時間には、私は機上のひとのはず。
止まっていることが苦手な、ラブソル代表の由香です。

自分の行き先を、言葉にすること

会社を創業するとき、事業計画書なるものを作りました。担当税理士さんの薦めで、創業融資を受けるためです。
自分たちだけでは、融資を受けるという発想を持つことは到底できませんでした。集めた資本金でやっていくつもりでしたし、お金を借りることには恐怖しかなかったから。

起業を後押しする創業融資という制度は、金利は優遇されているし、返済のペースもゆったりです。そして、創業時しか利用できない。
資金なんていくらあっても腐らない、借りられるのであれば借りない意味がないと言われて、しぶしぶたくさんの書類を作りました。

融資って、そもそもその事業に将来性がないと受けることができないんですよね。当たり前ですが、事業が継続されないと返済されないから。
この事業はうまくいく、と判断されたから貸してもらえる。
始めるにあたって、この関門を通過しておくことの重要性が、今はよくわかります。

7期目に入ったラブソルでは、事業計画を引き直したこともあります。その時は、「中小企業持続化補助金」を受けるため。
コロナ禍で、再び脚光を浴びている補助金ですね。
二度目は、流石に初回よりはサクサク作ることができた記憶があります。

自分たちのやろうとしていることを言葉にする。
事業計画は、こういった融資や補助金を受けない限りは、特に絶対に作成しなければならないものではありません。
けれど二度に渡って作ってみて、今、思うのは「作っておいた方がいい」ということ。

自分たちでもふんわりとしか言葉にできない行き先には、たどり着くのがとても難しいから。
〇〇に行きたい、と言葉にして言うことができれば、行き方を調べることもできるし、電車使うといいよ、このバスがいいよと、人からアドバイスをもらうこともできます。

「どこかに行きたい」状態では、それはできません。

事業計画書を作ることは、私たちにとって、行き先を明確にするための大切な過程でした。

ちなみに、創業融資、5年目にきっちり完済しております。

心に羅針盤、手には描いた地図を持って


二度にわたる事業計画書の作成ののちは、舵を計画書で描いた方向に切ることができ、しっかり達成しているから不思議です。
行きたい方向を言葉にすることは、地図を描くことなんですよね。地図があれば、迷わず舵を切ることができる。

ここのところは、事業計画書という形ではなく、こちらの弊社公式noteに言葉を綴ることで方向性を決めているような気がします。
あまりにも世界や市場の変化が激しくて、年単位の計画なんて私にはとても立てられず…。

日々起こることに向き合い、夢中になって手を動かすことが一番。でも、それだけでは、ただひたすらに流されてしまう。
そうならないで済んでいるのは、こうしてメンバーと交代で、今を書き綴ることで未来に思いを馳せているからかもしれません。

ラブソルには、現在次の4つの事業部があります。

ノベルティ事業部
Web事業部
メディア事業部
デジタルマーケティング事業部

これらは、すべてお客様から望まれたから生まれた事業部です。
そういう意味で、ラブソルは決して「好き」を仕事にした会社ではありません。
厳密にいうと、好きになれるものの周辺で起こる、困ったをなんとかしたくて生まれた会社です。
そのせいか、その後増えていくお仕事も、同じようにして誕生しました。

「なんだか色々やっているな」

そう見えると思うし、自分でもそう思っていました。
さて、私たちは、何屋なんだろうと。
自分の中では、しっかり芯が通っていて、すべての事業部はつながり合っていて、お互いの存在があるから相乗効果が生まれる最高の形だと思っています。
けれどそれがうまく言葉にならなくて、もどかしい思いをしていたことも事実です。

それでもがむしゃらに、夢中になって手を動かす。そんな状態を2年ほど続けてきて、見えてきたものがありました。
たくさんの人や会社に出会い、多くのお仕事をさせてもらって、膨大な数の言葉を発信してきた末に、見えたもの。

それは、私たちは、文化を伝える仕事がしたいということ。

そのために物を作るし、デザインをするし、映像や言葉を紡ぐのです。

そこに魅力的な文化があるのに、文化を作ろうとする人たちがいるのに、伝える術を持たない、その資源が足りないという現場がたくさんあります。
そもそも、当たり前すぎてその魅力に気がついていない、ということもあります。
私たちは、そこで初めてラブソルとして関わる価値を持つと気がつきました。

ただ物を作るのではなくて、デザインをするのではなくて、記事を書くのではなくて。
プライドを持ってお仕事する人たちがいて、プライドを持って選びたいという消費者がいます。
そこをつなぐのが、ラブソルのやる意味のあること
と、知ったのです。

創業時に掲げた言葉が、再び意味を深めて自分たちのもとに還ってきたような気持ちです。

LA BOUSSOLEは、フランス語で「羅針盤」を意味します。
“オリジナル”を求めるひとにとっての羅針盤になることを目指し、
ものづくりとデザインの力で、
世界をちょっとだけ明るく照らしていきます。

誰かの羅針盤になりたいと決意した、他ならぬ私たち自身の羅針盤は、「文化を伝えること」。

8月から始まったラブソルの新しい一年。
ここから、この言葉を胸に、また新たな地図を描いていきます。


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