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イベントレポート「音楽で大阪・関西万博とつながろう! 日本人だからこその "ゆる"スピリッツで、世界へ」  @yuka_lab12

今週からスタートした、ラブソルnoteテーマウィーク!

共通テーマを設定して、メンバーそれぞれが記事を書いていきます。
それぞれに個性的なメンバーの感性に触れることができるし、今週のテーマはなんといっても「イベントレポート」だし!
参加していないイベントについても知ることができちゃう、というお得さがポイントです♡

と、いうわけでテーマウィーク「イベントレポート」、第二弾は私代表由香が担当します!

大阪・関西万博を身近に感じるには?

2025年に予定されている、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとした、大阪・関西万博。

そのロゴマークが発表されたとき、タイムラインが一気に賑やかになったことを覚えています。
”細胞”をコンセプトに、開催テーマである「いのちの輝き」を表現したというロゴは、Yahoo!のリアルタイム検索で一時トップに立つなど大注目!

ちょっと奇妙で、なんだか可愛い?
なんとも言えない、見る人それぞれが「何か」を連想できるような佇まいのおかげか、パロディが出てきたり、あだ名がつけられたり…。

見守る一人として私は、これだけの反応を生み出す、こういうのを「愛されるデザイン」と言うのだろうなと感じたものでした。

このロゴがなかったら、いくら我が国で開催されるとはいえ、まだまだ先に感じてしまう2025年の万博を身近に感じることはなかっただろうなぁ…。「万博」って、なかなか身近に感じるのは難しいですよね。「ああ、やるんだ」と思えたらしめたもの、ぐらいに思います。

私にとってもそうだったのですが、不思議なご縁で今、ラブソルとしてちょっとだけ関わりを持っています。
そんなこんなで、万博に関連するオンライントークイベントを視聴してみました!

最近、楽器弾きましたか?

多様な実践者や有識者が、それぞれの立場からテーマに関する取り組みを国内外へ発信し、万博を共に創り上げていく場として開催するオンライントークイベント、「EXPO PLL Talks」。

2025年の万博を、「誰かのもの」ではなく「みんなのもの」へ。
共創型にしたい、という思いを込めて参加するきっかけをつくり出すためのイベントで、第6回は「音楽×共創」がテーマでした。

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万博には、8人のテーマ事業プロデューサーがいます。
例えば「 いのちをつむぐ 」を担当テーマとする小山薫堂さんや、「 いのちを磨く 」を担当テーマとする落合陽一さんらが、それぞれ8つのパビリオンを生み出すのだそうです。

その中で、「 いのちを高める 」を担当テーマとする音楽家、数学研究者、STEAM教育家の中島さち子さんが、本イベントのモデレーターをされていらっしゃいました。

プロデューサーが作るのではなく、皆さんとの共創で作っていきたい。

中島さんの冒頭のコメントからも、今回の万博において、共に創る「共創」が大切なテーマとして掲げられていることがわかります。

いやー、これ、目指したいけど難しいですよね! 万博って、多くの人にとっては、「楽しそうだけど、関係ない」になりがちなことでもあります。

さて、どうやって参加型、共創型にしていくのか?

そのひとつとして、「世界ゆるミュージック協会」が登場しました!
"音楽弱者を、世界からなくす"を掲げて活動している一般社団法人で、代表理事は、今回のイベントに登壇している澤田智洋さん。

澤田さんは、「世界ゆるスポーツ協会」の代表理事でもあります。
我が国で、日常的にスポーツをしていない人は5,000万人もいるそうです。
私もここ数ヶ月こそ週一回ジムでトレーニングなんてしちゃっていますが、それまでは、社会に出てから定期的に体を動かすことなんてほとんどなかったです…。

スポーツするということにも、いくつものハードルがありますよね。場所だったり、器具を揃えることだったり、技術だったり…。

そんなスポーツをもっと身近に、簡単に。ということで生まれたのが、ゆるスポーツ。これまでに90競技くらい開発してきたそうです。
練習しなくても、その人らしい動きがすぐにできる。女性が男性に勝つとか、障害者の方が健常者の方に勝つとか、楽しい下剋上が起きる競技ばかりだそうです。

スポーツと同様に、「音楽」の世界にもハードルが存在します。現在、成人した日本人の90%くらいが日常的に演奏をしていないそうです。

確かに、私も子供の頃はピアノを習っていたり、学校でリコーダーやピアニカを日常的に演奏していましたが、大人になってからはめっきりしていません…。そもそも自宅に楽器がありません。

音楽マイノリティもたくさんいるんですよね。そこから、2019年4月に世界ゆるミュージック協会を作ったのだそう。

あなたは変わらなくていい、楽器が変わる。
五線譜が読めないてもいい、みんなが読めるような楽譜を作ればいい。

ここまで聞いて、私はすでにワクワクし出しました(笑)
誰のことも責めない、「ゆる」って良い概念だなぁと。
ゆる(YURU)という言葉は、英訳できないんだそうです。日本ならではの言葉、いわば日本人のアイデンティティーのひとつでもある。

本イベントでも、オンラインイベント特有の遅延や画像の乱れがある度に、「ゆるいから、大丈夫!」と、あたたかい笑いに溢れていました。

みんなで「万博応援ソング」に歌詞をつけよう!

ゆるミュージック協会には、ソニーミュージックが企業として参画しています。登壇者の一人である、株式会社ソニーミュージックレーベルの梶望さんは、その理由を説明してくれました。

エンタメが多様化する中、音楽に興味がない、距離をとってしまっている人たちが増えている。
みんながすぐに弾けて、誰もが楽しめる空間を提供することで、将来のビジネスの下支えになるのではないか、ビジネスにおけるサステナビリティを考えている。

ビジネスだって、その土壌を育てていかなければサステナビリティではいられないですよね。
ググッと音楽のハードルを下げて、誰もが音楽を楽しむことができるゆるミュージックの可能性を感じずにはいられません。

梶さんが担当されているアーティスト、宇多田ヒカルさんは、音楽についてこんな風に話していたそうです。

言葉より先に、音楽は生まれているんじゃないかな。

人が祈る時、音楽っぽいものが生まれたのではないか。だから、衣食住に関係なく、人間には音楽が必要になのではないか。
世界の人と、言語の壁関係なくつながれて話せるのが音楽なので、ゆるミュージックでそれが実現できたらと梶さんが考えているそうです。

ここで発表されたのが、「万博応援ソング」の歌詞をみんなで作ろうというプロジェクト。
作曲を担当したのは、先日「いきものがかり」からの脱退を発表した山下穂尊さん!

イベントの最中に、曲の一部がお披露目されました。なんだかウキウキして来るような、キャッチーで覚えやすいメロディ。

こちらで聴けちゃうので、クリックしてみてください!

登壇メンバーへの梶さんからの楽しい無茶振りが、「頭の4小節、歌詞つけてください!」(笑)

これ、私だったら固まってしまいます…。
しかし、梶さんはその場でゆるーい歌詞をつけて即興で歌ってくれることで、そのハードルをググッと下げてくれました。

み〜んな、あつ〜まれ♪
ば〜んぱ〜く行〜こう♪
み〜んなが来〜れば と〜もだちさ♪

な、なるほど…! それでいいのか!
配信のチャット欄でも、視聴者の方が歌詞を打ち込んでくれるくらい、一気にハードルが下がりました(笑)

やってみせるって、大事なんですねぇ…。
梶さんのおかげで、全員がその場で即興で歌詞を披露してくれました。

そして実際に、特設ページでは歌詞の募集がスタートしています。

本当に採用されちゃうかもしれないし、そうなったら、今回ゆるミュージック協会から個性的なメンバーたちによって結成されたバンド、「ゆるミュージックほぼオールスターズ」(略して”ゆるほぼ”)が歌ってくれるそうです。

アフターコロナの万博は、「ゆる」こそが希望

コロナ禍があったからこそ、今ならではの、ゆるゆるした万博への希望を作っていきたいと本イベントでは語られていました。

インクルーシブとかダイバーシティとか、さまざま言われますが、誰かが不自由なのはその人の内部ではなくて外側のデザインの問題だと、澤田さんはおっしゃいます。社会の方を変革すべきなのです。

スポーツが苦手とか楽器で挫折したというような経験によって、人は自分を責めてしまうけれど、成長には限界があるし、相性の問題もありますよね。
どう足掻いてもできないこともある中で、自分じゃなくて外側の方が発達段階なんだと思うと、気が楽になる

どうゆるめれば、参加できるか? という視点から、ゆるスポーツやゆるミュージックというものが我が国から生まれたことにも、意味がありそうです。

梶さんは、翻訳できない「ゆる」の概念は、詫びとか寂びに近いと思っているそうです。
日本人の知性の高さを象徴する言葉である「ゆる」は、アフターコロナの「知性」になる。万博を通じて、ゆるスピリッツを伝えたいと語ってくれました。

万博と音楽、共創チャレンジの第一弾は応援ソングに歌詞をつけよう! ですが、第二弾も進んでいるようです。

遠いようで、近い、万博。
多くの人にとって自分ごととなるように、今、動いている人たちが我が国にいます。

この万博が、ゆるスピリッツを広めるものになったら、世界はもっと優しく、楽しくなるような気がする、そんなイベントでした。

万博の関連イベントというと、固いイメージが少なからずありますが、割とずっと笑いが溢れている本イベント(笑)、アーカイブ視聴できるのでぜひ聴いてみてください!


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柴山 由香▶︎SNS...Twitter / note

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