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情報を描くために必要なのは絵心よりも「設計力」ー『LINE BIZ DAY』制作過程ふりかえり|はまみ @hamami_chan_i

おはようございます、ビジュアルを使った可視化を実践しているはまみです。

2021年8月24日・25日の2日間に渡って開催された、LINE社のオンラインカンファレンス『LINE BIZ DAY BREAKOUT BRAND&DIRECT』では、ラブソルのチームメンバーの一員としてビジュアルレポートの作成に取り組みました。

ビジュアルレポート(Visual Report)とは名前のとおり、視覚表現を用いて情報を編集しお伝えすること。

今回のカンファレンスではセッションごとに、4名で担当を割り振って計8枚作成しています。私は下記の2セッションを担当しました。


ビジュアルレポートは同じフォーマットの中で制作しても、レイアウトの組み方やイラスト・手書き文字のタッチ、フォントの選び方などによって、アウトプットに担当者の個性が現れることが多いです。作り手によって様々な色が出るからこそ、見る人を惹きつける力があるとも感じています。

しかし、どんな場合にも共通しているのは、見た目の華やかさやイラストとしての完成度の高さだけではなく、情報としてしっかり届けることを意識してまとめ上げるということ。そのために重要なのは絵心よりも「設計力」ではないかと感じています。

そこで、今回のビジュアルレポートの制作過程を振り返りながら、私なりの情報設計のコツを整理してみようと思います。

1.元となる情報の収集・インプット

まずは、設計の材料となる情報を集めるところからスタートします。

今回の場合はイベントに関連する資料はもちろん、登壇される方が所属している企業のホームページや公式SNS、最新のプレスリリースを検索してチェックしました。

一般消費者向けに提供されているサービスに関する情報をまとめる場合は、SNS上でサービス名などで検索し、ユーザーの声をざっと確認することもあります。自分自身がユーザーである場合や、よく知っているテーマ・企業やサービスを扱う場合も先入観にとらわれてしまわないために、この工程は欠かせません。

反対にあまりなじみのないテーマや企業・サービスを扱う場合は、固有名詞の表記確認や専門用語の意味を調べて、簡単な単語リストを作っておくこともあります。

2.集めた情報をテキストで設計する

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情報が一通り集まってきたところで、いよいよ設計作業に入ります。
ただし、いきなり完成形を組み立てることはせず、まずはテキストベースで情報に重み付けを行い、取捨選択していきます。

私は移動中に資料を読み込むことも多いので、iPhoneの純正メモアプリを使ってどんどん情報を箇条書きし、編集して行くことが多いです。ここでは作り込むことが目的ではなく、本当に必要な情報へと削ぎ落としていくことが大切だと思っているので、ツールにはあまりこだわりがありません。

3.色のない下書き(ラフ)を作成する

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テキストベースで情報がまとまったら、ここからやっとビジュアル化に入ります。といっても、最初は色や細かい装飾を入れないラフ描きの作成から始めます。

テキストでまとめておいた情報をキャンパスに配置して、レイアウトのバランスを考えていきます。私はiPadのprocriateという手書きアプリで作成しましたが、この作業は他のお絵かきツールや画像制作ソフトでも問題ないと思います。

4.カラーイメージやデザインイメージを集める

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テキストの編集と並行して、最終的なビジュアルレポートのイメージを膨らませます。扱うテーマや企業・サービスの基調カラー・コーポレートカラーがあればそこから色をピックアップして利用することが多いです。

図のように、カラーイメージを一枚にまとめておく&お絵かきソフト内のパレットにもカラーピッカーを使って新規パレットを作成しておくと、清書の時に参考にでき、役立ちます。
デザインについては、自分がまとめようとしている構図に近いビジュアルをpinterestで検索し、参考にしたりもしています。


この作業をすると、自分の頭の中でも完成形が見えてきてワクワクするので、場合によっては最初のステップで情報収集がてらイメージを集めることもあります。

5.ラフを元にデザインを組み立てる

6.清書する

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ラフを元にデザインへと落とし込み、清書していきます。

今回は手書き文字・イラストとフォントやデザインを組み合わせたビジュアルレポートだったので、デザイン・清書作業はillusratorを使って行いました。清書によってラフとずれが出てくることもあるので、微修正を繰り返しつつ、完成です。

ビジュアルレポートを作成する際の設計方法について、自分なりのやり方を振り返ってみました。もちろん、他にも様々なツールや手段があると思いますが、最初のインプットとそこからのテキストでの情報設計・ラフ作成にしっかりと時間を割いておくことが、デザインや色味が加わっても、伝えたい情報をぶらさず伝えるために重要なのではないかと思っています。

ビジュアルレポートだけでなく、プレゼン資料をパワーポイントで作るときやポートフォリオ制作など、ビジュアルを使ったアウトプットが必要なシーン全てに応用できると思いますので、ぜひ挑戦してみてください。

また、「私はこんな方法・ツールで情報設計しています」というアイディアもぜひ共有していただけたらうれしいです!


ビジュアルレポート制作のこだわりや、その他の制作事例を知りたい方はこちら!


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