「沖縄そば」に恋をして #旅するラブソル
はからずも今年二度、沖縄を旅する機会に恵まれて、その空気をたっぷり吸い込みながら、何度も何度も沖縄の食と出会うことになりました。
旅先で食べるものって、一体どうやって選んでいるんでしょうね? 定番だとガイドブックや、Google検索。今風だと、インスタ検索?
けれどやっぱり信頼できる誰かの「ここ、美味しいよ!」は、絶対的に信じちゃう。
沖縄の旅の中で、調べてみたり、教えてもらったり、勘を働かせたりしながら出会った美味しい「沖縄そば」たちをご紹介します!
ラブソルnoteに誕生した新たなマガジン「 #旅するラブソル 」では、旅を愛して止まないメンバーが、実際に体験した旅の模様を公開していきます。
特別な建物で、丁寧に作られた「沖縄そば」を
2009年に文化庁によって登録有形文化財に指定された、趣のある純沖縄の古民家がそのままお店になっている「屋宜家」との出会い。
それは、ラブソルメンバーであるプランナーさよのインスタ検索がきっかけでした。
「沖縄にせっかく来たんだから、沖縄そばを食べよう!」
そんな当たり前の思いつきですが、それこそ旅における食の回数って限りあるもの。沖縄そばが食べたいけれど、ただの沖縄そばなら沖縄を訪れていなくたって食べているんです。
だからこそ目に留まったのが、「屋宜家」の物語。
食事が美味しいという口コミはもちろんですが、何よりその建物が「登録有形文化財」に指定されているというところがたまらなく魅力的に思えたのです。
広々とした駐車場に車を停めると、手作りの看板に迎えられます。花咲き乱れる庭を抜けると、心にすっと染み入るような風に揺れる暖簾が目に入ります。
こちらで提供されるのは、沖縄そばや一品料理、デザートたち。品数こそ多くないですが、あれこれ迷えるほどには充実しています。
結局私が選んだのは、「アーサそばセット」。
アーサを練りこんだ麺に、三枚肉とアーサがトッピングされています。アーサは、学名でいうとヒトエグサと言い、アオサとは分類学上、異なるそうです。
届けられた御膳からは、出汁と磯の香りがふわっと広がって、たまりません。
「じゅーしー」と呼ばれる炊き込みご飯が付いてきました。豚のラードが使われているため、照り照りしたご飯で、ものすごくあとを引くご飯でした。
何より心に残っているのは、添えられていた「もずく」! つけられているお酢があまりにも絶妙で…。正直、こんなに美味しいもずくを食べたのは、人生初でした。ああ、今も食べたくて仕方ない。
あまりにも落ち着く古民家だったから、ついついスイーツまでいただいてしまいました。「黒蜜きな粉黒糖ぜんざい」や「黒蜜きな粉アイス」など、素朴でほっこりするデザートが揃っています。
このコーヒーカップ、きゅんとしてしまう…。
「屋宜家」は、八重瀬町大頓の国道507号線から少し入ったところにあります。少し不安になるかもしれないくらい、回りはサトウキビ畑や緑に囲まれています。
屋宜家
住 所: 沖縄県島尻郡八重瀬町字大頓1172番地
電話番号: 098-998-2774
営業時間:11:00〜16:00
定 休 日:火曜日
駐 車 場:なし
「沖縄そば」を作るために移住、その情熱が生んだEIBUN
うって変わって那覇市街へ。
国際通りにほど近く、周辺には壺屋やちむん通り、牧志公設市場などの観光名所が多くある「SOBA EIBUN」は、ぱっと見はカフェにしか見えません。
オープンは2016年4月だそうで、以来、行列が絶えないのだとか。
私たちをこちらに案内してくれたのは、今年9月にオープンしたばかりのLESTEL NAHAのデザインや内装を担当したデザイナーさん。
「シーズンオフじゃなかったら、お昼時を外しても並ぶよ」とのことでした。
(LESTEL NAHA公式サイトはこちら)
2012年に岩手県から、沖縄そば屋をやるために移住したというご主人。移り住んだのち、500軒以上食べ歩いて学んだそうです。
その情熱から生まれたそばが、美味しくないわけがないのです。
正統派から、変わりそばまで。きっと熱っぽく生み出してきたんだろうなぁと想像できるたくさんのメニュー。
はっきり言って、通いたい!
(牛もやしそばパクチーまみれ、ラブパクチーソース付き)
(BUNBUNそば 三枚肉、賄い肉、軟骨、炙り軟骨)
色々なトッピングがあったりして、カスタマイズすることができます。でも、そんな余裕がないくらいスープの一滴まで夢中になってしまう、初EIBUNでした。
実はこの日は、人気の「生麺」が売り切れ…。試してみたかった。
内装も、落ち着いたトーンでやはりカフェのよう。木がふんだんに使われていて、なんだかあったかいんですよね。
OKINAWA SOBA EIBUN
住 所:沖縄県那覇市壺屋1-5-14
電話番号:098-914-3882
営業時間:11:00〜17:00
定 休 日:水曜日
駐 車 場:なし
沖縄そばだけで、2000文字超えてしまいました…。
それほど遠い存在でもない沖縄そばは、関東でも食べることができます。それらは十分に美味しいと思っていたけれど、とんでもない。
ディープな沖縄には、もっとディープな沖縄そばがありました。
たった一つの郷土料理が、旅をこれほど彩ってくれるなんて。
もちろん、他にも美味しいものをいただいたいのですが、語るうちに胸がいっぱいになってしまいました。
沖縄旅の物語は、もう少し、続きます。
沖縄で出会ったゲストハウス型ホテル「LESTEL NAHA」の物語
沖縄旅に必須のレンタカーだから、より良い方法を考えてみた物語。
執筆/撮影: 柴山由香
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