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自分のことを探るために、みんなで同じことをするのっていいなぁと思った1時間

「本業にはできないけど、デザインとか文章を書くのってすごいよな、できるようになりたいな。」

高校生の頃から思っていました。

去年の11月、オンラインコミュニティ「喫茶ラブソル」に入ってみたものの、ほとんど耳で聞くだけだったり、ときどき投稿を読むだけでした。

ある日、開催された「農トーーク! 」というオンラインイベント。このコミュニティには、「農」に関わるお仕事をされているメンバーが多いそうです。
自分に関係する分野だ! と、こちらをきっかけに、聞き専から、トークにも参加できるようになりました。

そして、先日開催されたのは「ブランドの根っこを見つめる」というオンラインワークショップ。

「喫茶ラブソル」を運営している会社、ラブソルが普段の業務でもちいているメソッドを用いて、企業やブランドの根っこや「らしさ」に迫るワークショップです。

「あぁ、自分の農業経営について考えがまとまってないことを再認識して凹みそうだ、でもやった方がいいな」と思って参加したら、みなさんの雰囲気も、無料のデザインソフト「Canva」の使い方も分かって、簡単なパーツにして自分の仕事を見てみると楽しいなと、心から思った1時間でした。

知っているようで知らない、オンラインツールの使い方、「Canva」のコピーと共有の仕方を学びました

オンラインワークショップは、「Canva」を使って、参加者のみなさんと同じファイルを共有し、各自が決めたテーマをどう表現するか、実際に考えて「ブランドカルテ」に入力していくという内容でした。

写真に文字を入れたりすることはありましたが、オンラインでファイルの共有なんてしたことがない。「ついていけないー!」とあたふた質問したら、最初からゆっくりと操作説明をしてくれました。優しさが身にしみました。

ワークは、自分のブランド(自分の仕事全体)を人格として表現することで形にしていくという、初めての作業でした。

私にとって初めてで驚いたことは、文字が人間みたいに性格や声を持つということ。書体にやさしい、礼儀正しい、元気、軽いなどの印象を持ち、文字の間隔からは、テンポがのんびりゆったり、きびきび、せかせかなどの印象を受けること。
なんとなく使っている「フォント」も、ブランドから与える印象をコントロールできる大事なものなのですね。

他にも、自分のブランドのイメージに合う色や形を選ぶワークなどがありました。「単純な作業だけど、意外に迷うなあ」というのが、最初に思った感想でした。

最後に、他の参加者の方の作った「ブランドカルテ」を見せてもらうと、同じファイルなのに出来上がったものは全然違って、びっくりしました。

ワークを通してシンプルに表現できた、ごとう農園だけの「ごとうワールド」

不思議なことに、皆さんの完成した「ブランドカルテ」を見ると、こんな人なのかな? と親しみがわいてきました。

これはまるで、友だちの好きなアイドルのPVを見ながら性格や特徴を解説されたら、なんだか同じように好きになってしまうのと同じ現象だと感じました。

これまでは、自分の仕事である農業を、言葉と絵で表現するのは難しいと考えていました。

私が実家の農業をやり始めて、2年目です。年間の仕事の流れやスケジュールの立て方、機械の操作、経理事務、手や体を動かすことは、身に染みてゆっくりだけど繰り返して行くことで覚えていくなと感じました。

けれども、父や母の心や身体に染み込んだ「ごとう農園は、ごとうワールドだよ」ということを、私は本当に理解できているのかな? お客さま一人ひとりや取引先に、自分が農業をやることでがっかりされないかな? と不安に思っていた気持ちがありました。

自分が農業に携わってきたのは、まだ短い期間ですが、今の思いはカルテにまとめたこちらです。

オンラインワークショップをしたから、確信した! などということもないけれど…。
自分たちが農家暮らしをしていく中で、
「どんなものが多いよな」
「どんなワードをよく言うよな」
「どんなことをするよな」
とイメージしながら、みなさんとワークショップに参加することで、考えがシンプルに簡単に、表現できた気がします。

一人ではなく、みなさんとやったからこそだなと感じたので、またみなさんのお話が聞きたいです。

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執筆・バナー制作:後藤 はるか
編集:柴山由香
バナーディレクション:小野寺美穂


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