「他者への想像力」っていうけれどそれって一体どうやって持つの!? @derami_no
このところ、ずっと考えていました。
「受け手目線に立って考えよう」「他者への想像力を持とう」
よく言うけれど、それって一体どうしたらできるようになるんだろう。
他者理解の文脈や、クリエイティブ制作の現場で語られること。最近受けたセミナーでも、もっとも重要なポイントとして挙げられていました。
でも、具体的に、何から始めたらいいの?
申し遅れました。私は東京・恵比寿のコンテンツ制作会社ラブソルでデザイナー、ディレクターをしている小野寺です。
お客さまに「これは自分のためのサービスだ」「自分に向けられたメッセージだ」と思ってもらうには? そんなことを考えながら、WEBサイトや広告、ブランディングのためのクリエイティブを制作しています。
私もメンバーへのフィードバックでつい言ってしまう「受け手の目線で考えてみよう」。でも、「それってどうやるんですか?」と聞かれたら、案外答えられない。
このnoteでは、「より届くクリエイティブ」をつくるための第一歩として、「”受け手視点で考える”とはすなわち、どんな行動をすることなのか」を、改めて掘り下げていきたいと思います。
ペルソナ設定?インタビュー?共感? 可能性を探ってみた
考えらえる可能性を、検討していこうと思う。
〈1〉ペルソナ設定(「受け手」を仮定してみて、その人がどういう視点を持つかを考えてみる作戦)
まず、ペルソナ設定。メッセージを届ける相手の状況やプロフィールを仮説立てする、マーケティングの一手法です。つまり「受け手」を仮定してみて、その人がどういう視点を持つかを考えてみる作戦です。
例えばこんな感じ。
なんだかそれっぽい。しかし、このペルソナって、本当に存在するんでしょうか。どこか、実感が持てなくないですか…? 視点うんぬんの前に検討が必要そう。
〈2〉インタビュー(わからないのであれば直接聞いてみよう作戦)
インタビューするのはどうだろう。わからないのであれば直接聞いてみよう作戦。
しかし、人っていつも本音を話すものだろうか。質問の仕方や関係性によっては、話してくれるかもしれない。質問者の実力がある場合や、相手との関係性が築けている場合においては、ある一定の効果はありそう。
〈3〉共感(「自分がされて嫌なことはしない」「自分がされてうれしいことをする」作戦)
自分が共感できる部分を探してみる、というのも有効かもしれない。すなわち、「自分がされて嫌なことはしない」「自分がされてうれしいことをする」作戦。
ここで、大きな疑問が湧き上がる。
「自分が理解できないことにはどう対処したらいい?」
私も長らく、圧倒的に共感するスタイルでものをつくってきました。でも、経験したことがないこと、どうしても自分と価値観が合わないものに対して、どうアプローチしたらいいか。いつも答えが出せずにいました。
「シンパシー」とは似て非なる「エンパシー」にヒントあり!?
そんな中、最近ワークショップデザインの文脈で知った、「エンパシー」という考え方。ここに突破口がありそうなのです!
「シンパシー」とよく似たこの言葉。違いはこうです。
自分と相手。交じり合えない、わかり合えないという前提のもと、理解を深める。
これなら共感の外側にあることにも応えていけそう!
「エンパシー」を育てるために必要な4つのこと
「エンパシー」を育てるには、どんな方法があるのでしょう。調べてみると、大きく4つのことが挙げられています。
ふむふむなるほど。
「耳を傾け、多様な文化に触れ、他者の気持ちを想像する。」言葉にしてしまうと陳腐だけど、そういうことなんだなあ。
もう一つ、いいヒントを見つけました。それは思考の補助線を引くこと。
いきなり「この男性のバックグラウンドを考えてみよう」と言われても、次の一歩をどう踏み出していいかが分からなくなってしまう。あるいは、私が踏み出せたとしても、チームのメンバーはできないかもしれない。
その時、「スーツを着ているこの男性のバックグラウンドを考えてみよう」と、情報を付け加えることで、「ビジネスパーソンなのかな? 商談に向かうところなのかな?」とアイディアが前へ前へと進んでいく。
うーん!ヒントが見つかって実践したくなってきた…! 効果のほどや、いかに。またどこかでご報告します。
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