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「タイムライン上でも読める手描き文字」を描くための3つのポイントとは? @HNK_715

先日、こんなツイートをしました。

この頃、ラブソルではビジュアルレポートの制作案件がいくつか同時に進んでいます。私も描き手として制作する毎日。

ビジュアルレポートとは?
「情報のデザインを通じて、コミュニケーションをよりなめらかにすること」を目指し、カンファレンスやイベントのレポートを、主にビジュアルとテキストを用いて制作するもの。


特に私は、手描きをいかしたビジュアルレポートを得意としています。

私がこれまでラブソルで制作した一枚がこちら。

ビジュアルレポートのほか、写真に文字やイラストを手描きで描き入れる「フォトレコ」もよく制作しています。

個人での活動も含めると、手描きの制作をはじめてからは2年以上。最近になってやっと、「タイムラインでも読める文字」を描くコツがつかめてきました。

タイムラインでも読みやすい文字。それは、画像をわざわざタップしなくても、タイムラインで表示されたまま、何が描いてあるのか認識できる文字のこと。

タイムラインに流れてくる画像を、必ずしもタップしてまで見てくれる人ばかりではない。せっかく時間をかけて手描き文字を丁寧に入れても、タップしないと読めないのでは、もったいない。

だからこそ、「タイムラインでも読める文字」にこだわってみたのです。

「タイムラインでも読める文字」とは、どんな大きさ、太さなのか。それ以外にも何か必要なことがあるのか。研究し続けた中で見つけた、3つのポイントを紹介します!

1.文字の角度

最も手っ取り早く文字の「読みやすさ」をあげてくれるポイントが、文字の角度




左側は数ヶ月前に描いていた文字、右側は先日描いた文字。

文字の太さも大きさも変わらないのですが、文字の角度、文章の角度が圧倒的に違います。私のように、文字を描いているときに、癖で斜めに上がっていく人もいると思います。一文字一文字が斜めになると、文章として見た時に、実はかなり読みづらくなってしまうのです。

InstagramなどのSNSで見かける読みやすい手描き文字は、基本的に斜めになっていません。下に線を引いてみると、安定しているのがわかります。

同じ大きさや太さの文字でもこうしてみると、文字の角度で読みやすさが変わってくるのが分かります。

2.文字間隔

次に、文字同士の間隔です。Illustratorを使用したデザインでも「カーニング」といって文字同士の間隔を調整することがあります。

手描き文字も同じで、文字同士の間隔が詰まりすぎていると読みづらいし、開きすぎていても読みづらい。もちろん、間隔がバラバラでも読みづらいのです。



文字同士の間隔を、基本は均等に、それが出来たら文字の形に合わせてとっていくと読みやすい文章になる思います。

3.一文字がもつ空気量


1、2の二つが出来てくると、最後は一文字の空気量を意識します。



この二文、文字の大きさも太さも同じです。角度もそこまで付いていません。でも、下の方が読みやすいですよね。

それは、一文字ごとに含んでいる空気量が違うからだと気が付きました。



矢印で結んでいるところの空き具合を見てください。上の文字はバラバラですが、下の文字はほぼ同じです。世の中にあるフォントも、一文字の空き具合が同じですよね。

手描き文字も同じで、一文字の中にある空気量を同じにすることで、読みやすい文字にさらに磨きをかけることが出来るのです。



これら3つを実践することで、「タイムラインでも読める文字」を描けるようになると思います。
その他、デジタルでの手描き、初心者向けの記事も制作しているのでよければご覧ください!


野元 萌乃佳
SNS…Twitter

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