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「自分を癒し、未来をつくる」函館・最上寺にオーガニックショップが併設された理由 #羅針盤のつくりかた

函館・五稜郭のそばにあるお寺、最上寺。 そのお寺の一角に、「オーガニックショップ KoA」はありました。

「お寺にオーガニックショップ」

一見、相反するかに感じる2つの場所は、未来を豊かにしたいと願う心と、人々が集まる居場所として、つながっていました

今回の #羅針盤のつくりかた は、ラブソルにオリジナルの御朱印帳をご依頼いただいた、オーガニックショップ KoAの武良千尋さんにご登場いただきます。

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<Profile>
武良千尋(むら・ちひろ)
山形県出身・小学生〜高校卒業までを、函館で過ごす。その後、東京で雑貨やアパレルの販売員の仕事を経験し、札幌出身のご主人と結婚をしたことがきっかけで、札幌に居住を移す。コンビニエンスストアで働く中で、添加物の入っている食品を販売することに違和感を持ち、オーガニック食品への興味を強くする。2020年1月、実家である最上寺の一角に、オーガニックショップ「KoA」をオープン。最上寺とKoAがコラボレーションした御朱印帳を制作、好評発売中。

オーガニックショップが、御朱印帳をオリジナル制作!?

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ー今年の1月中旬、御朱印帳を制作したいとラブソルにお問い合わせをいただいたことが、武良さんとの出会いのきっかけでした。不思議なご縁が、あったんですよね。

オリジナルの御朱印帳を制作できるところを探していて、直感で選んだ会社がラブソルさんでした。そうしたら、代表お二方が、ちょうど年明けに最上寺に来てくださっていたんですよね。やり取りの中でそのお話を聞いて、すごくびっくりしました。

いくつか業者は見ていたのですが、完全にオリジナルで作れるところは、あまりなかったんですよね。blogを読み、「こんな風に想いを持って、作ってもらいたいな」と、お願いしました。

ーラブソルとしても、想いのある方にご依頼いただけた上に、嬉しいお言葉です。

KoAは、私の実家である「最上寺」の一角にある、オーガニックショップです。最上寺では、新撰組 土方歳三の名前を冠した御朱印をお渡ししていて、御朱印や新撰組が好きな方、そしてすぐそばの五稜郭を訪れる観光客で賑わいます。

せっかくなら、オリジナルの御朱印帳を作りたいな、と、KoAのオープンをきっかけに、最上寺とのコラボで作りました。

ーいわゆる御朱印帳、という和のデザインではなく、ポップですごく目を引くアイテムになりましたよね。

この御朱印帳は、表と裏で、全く違うテイストが合わさった1冊になっています。表は、最上寺の印を真ん中に置き、五稜郭に一番人が集まる桜の時期をイメージしたデザイン。そして、裏にはKoAのロゴ。このロゴは、椎名林檎さんの大ファンで、林檎モチーフのものが大好きな私が、地球に優しい商品を取り扱うお店を作る。そんなイメージで、友人に作ってもらったんです。

最上寺に来てくださる方や、お寺を守る父の想い、そして、私が作ったKoA。色々な想いが詰まった御朱印帳に、なったと思います。


「7代先まで」子供が生まれて変わった、日用品への意識

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ー親子の想いが一冊に、すごく素敵ですね。

おかげさまで、オンラインストアでもコンスタントに売れ続けています。ただ、父とは、このお店を作る時も御朱印帳を作る時も、だいぶ喧嘩をしたんですけどね(笑)。この立地でオーガニックショップなんて、売れるはずがないと言われていましたし、御朱印帳も、コラボじゃなくていいんじゃないかって、揉めました(笑)。

ー確かに、お寺の一角にオーガニックショップと聞くと、一見「??」となってしまうかもしれません。

もともとここにあった塀を老朽化のために取り壊すと聞いて、その場所にお店を出したらいいんじゃないかと、妄想が膨らんだのがきっかけなんです。五稜郭は観光客も多いですし、ずっと興味があったオーガニックアイテムを取り扱うお土産やさんをやろうと。そう決意して、札幌から函館に戻ってきました。

ーオーガニックアイテムに興味を持ったのは、いつごろからですか?

息子が生まれた年に、『買ってはいけない』という食品添加物に関して書かれた本が流行り、たまたま読んだことが、きっかけだったと思います。

離乳食で料理を覚えたくらい、本当に料理が苦手で、食事にはほとんど気を遣っていなかったんです。独身で東京に暮らしていた時は、毎日コンビニで食事を済ませていて、体調を崩して2週間入院したこともあります。食事を見直そうと転職したスープカレー屋さんで夫と出会い、再び北海道に住むことになるのですが…。
その本を読んで、食べ物の成分を見る癖がつきました。私が与えるもので子供は育つわけで、勉強を始めたのも、その頃ですね。


ーそこから、なぜお店を持つまでに至ったのですか?

KoAをはじめるまでは、家の近くのコンビニで働いていたんです。そこで、すごく違和感を覚えて…。私も若い頃は手軽で美味しいコンビニ食に頼って、しっかりと栄養バランスを考えなかった結果、体調を崩してしまったんですよね。子供たちが食べ物を買っていく姿を見ながら、知識を持って食事を選ぶことの大切さを伝える手段はないだろうかと、密かに考えていました。

自分ではオーガニックな商品を作れなくても、「こういう商品があるよ」と伝えることはできる。自分でお店を持つなんて想像したこともなかったけど、実家の敷地があくという話を聞いて、これだと思いました。

ーお父様と喧嘩されて、どのように説得されたんですか?

お店作りは、強行突破です(笑)。でも、今は理解してくれた…でしょうかね(笑)。

私、ネイティブ・アメリカンの「七代先の子孫のことを考えて決定する」という思想が好きなんですね。それを父に話してみたところ、仏教でも似たような教えがある、と教えてくれたんです。これまで仏教にも興味がなく、お寺を継ぐとか、この場所にまた住むことも全く考えてはいなかったですけど、何か自分のルーツとしてあるのかなと、仏教も勉強してみようかなって気持ちが湧きました


お店を持って得たものは、「好きを分け合える仲間」だった

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ーお店をオープンして、どんな毎日ですか?

オープンしてすぐ、コロナの影響で、観光客がぱたっと来なくなっちゃったんですよ(笑)。でもその代わりに、近所の方々が来てくださるようになりました。意外と無添加やオーガニックに興味がある方が多くて、「無添加とかオーガニックを広めたい」と思ってオープンしたものの、逆に教わることが多いんですよ。

情報交換が出来て、勉強になる。仲間が欲しくて私はお店を持ちたかったのかな?って気がつきました。

ー仲間ですか?

「オーガニック」と聞くと、意識が高いとかお金がかかるとか、何となく拒否反応を起こす方が、いらっしゃいます。

こっちがいいと押し付けたいのではなく、「添加物が入っていない、こんな商品もあるよ」と、他にも選択肢があることを伝えたかったのですが、まだ取り扱っているところも少ないですし、仕方がないですよね。

今は、ここで知って、試していただける方も多くて。「美味しかった」ってお声をいただくと、「そうですよね、美味しいんです!」って嬉しくなります(笑)。自分も肌が弱かったり、身近な子供がアトピーで悩んでいたり、悩みは多かったので。困っている方がいたら、情報としてお伝えしたい。今は、すごく、楽しいです。

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ーこのお店ができたことで、同じように感じてらっしゃるお客様も多いかもしれないですね。並べる商品は、どんな風に決めているんですか?

まずは無添加だということ。あとは、自分の家で必ず使っているもの。「こういうものがあったら役に立つかな」と、使っている姿が想像できるものですね。あとは、お子様にこそ身近に感じてもらいたいので、デザインの可愛さも気にしていますね。

札幌にいた時に、近所にあった自然食レストランで料理を教えてもらったのですが、そこから仕入れているクッキーなどもあります。作る人まで知っている安心感も、届けられるといいなと思いますね。

オーガニックのある生活を伝え、目指す未来

ーこれから、どんな場所にしていきたいと思っていますか?

大人の方にはコンビニ感覚、子供にとっては、駄菓子屋さんのような感覚で、気軽に来てもらえる場所にしたいです。

そのためにもっと勉強したいし、知ってもらうために、SNSの発信も頑張っていきたいですね。コロナが落ち着いたら、ここに講師の方をお呼びして、セミナーも開きたいです。

お寺は人が集まれる場所です。昔は、最上寺でも夏休みに子供を集めて、寺子屋合宿のようなこともしていたんです。最近はやっていなかったのですが、そういう取り組みも面白いかもしれないですね。親から子供へでも、子供から親へでも、どっちから伝わってもいいんです。体に負担のないものを選ぶことで、もし悩みが減るなら、ここから伝え続ける価値はあると思います。

私がおばあちゃんになっても、お店番ができたらいいな。物を売る場所というよりは、ここに会いに来てくれる、そういう場所を作りたいです。

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ーお寺とオーガニックショップ、一見関連性がなさそうにも見えますけど、地域密着で人が集まる場所と考えると、すごく近しいとも感じますね。

実家がここでなければ、この場所にお店を開けていない。自分がもっと健康だったら、子供がいなかったらオーガニックへの興味もなかったと思うし、コンビニで働いていなければ、お店を持とうとも思わなかった。

不思議だけど、すべてつながっていますよね

函館が好きな方、新撰組や土方歳三が好きな方、御朱印やお寺が好きな方や、地元の方々。色々な方が色々な接点から、最上寺やKoAを知ってくださっています。この場所にあるからこそ、伝えられることや人がいると思いますし、今はSNSもありますから、観光客が少ない今の時期でも、「伝える」ことはやめないと思います。

身近な人から一歩ずつですが、そこから少しずつ少しずつ広がって、人間を含めた動物や自然にとって、優しい未来になったらいいなと、願っています


“いつか直接、五稜郭を訪れていただきたいという
願いを込めて発送します” 

オリジナルの御朱印帳はこちらからご覧いただけます。
KoAさんの最新情報は、こちらのInstagramをチェック!

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取材・執筆:柴田 佐世子
編集:柴山 由香
写真:池田 実加
バナーデザイン:小野寺 美穂

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