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心理的安全性がないので、チームでこれ言えません 〜Vol.4「もしかしたら、私が違うかもだけど」〜

「心理的安全性」について、米国ペンシルベニア大学ウォートン校の組織心理学者、Adam Grant博士のLinkedInポスト

「Things people aren’t afraid to say when they have psychological safety (心理的安全性のある人だけが言えること:弊社訳)」

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こちらを切り口に、日々のチームコミュニケーションでお使いいただけるTipsを、弊社COO野口より数回にわたってご紹介しています。

是非、コーヒーブレイクのお供としてお楽しみください!


心理的安全性がないので、チームでこれ言えません Vol.4
「もしかしたら、私が違うかもだけど」


今回のシリーズで取り扱うのは、「もしかしたら、私が違うかもだけれど」です。
皆さんは、どんな時にこのフレーズを使いますか?
そして、なぜ、このフレーズは、心理的安全性がないと言えないのでしょうか?

まず、このフレーズを口にする状況とは?
これは、前回ご紹介の「ちょっと賛成できない」とか「私の意見がある」ということを、相手に伝えたい時に出てきそうです。

そう考えると、このフレーズの役割は大きい。

なぜ、心理的安全性がないと言えないのか?
実は、このフレーズは、自分の意見を言おうと奮起して伝えようとする時に現れる言葉だからです。
このフレーズを入れて、自分の意見を「あなたの意見もいいけれど、私もちょっと伝えたい」という気持ちを、相手に伝えているのです。

心理的に安全でないメンバーの間では、そもそも意見を述べたりする状況自体が作れないので、この言葉が活躍する場所がないのかもしれません。

そして、このフレーズは別の点でも気づきがありました。

心理的安全性がある組織であれば、なんでも好きに言って良いー
前提はそうだけれど、それはどんな伝え方をしてもいい、とは異なります。

相手への伝え方は、どんな時でも大事。

関連して、今回の執筆にあたり、弊社のnote編集長であるあかりさんとプチ実験をしてみました。
2人で、「もしかしたら、私、違ってるかもだけど」と前置きしながら、この内容のネタ出しや意見出しをしたのです。

互いに使ってみて「この言葉を聞いているうちに、相手の意見を聞く準備ができそう」という気づきが生まれました。
このフレーズは、相手と自分の意見や時間を繋いでくれているのですね。

自分の意見を相手に聞いて欲しいからこそ、「もしかしたら、私が違うかもだけど」と前置きしながら、相手に、ご自身の意見や想いを伝えてみては?

その結果、思わぬチームの視点がえられ、多様な見解が生まれたり。
他の人が「私も違うかもだけど・・」と話せるようになったり。
マネージャが「誰が正しいと判断する場じゃないから、どんどん発言して」と鼓舞できたり。

チームメンバーの意見や視点に耳を澄ます時間や場所が、1つでも多く作れると良いですね。チームで、この「伝えあった」経験が育まれますように。


〜次回更新に続く〜
心理的安全性がないので、チームでこれ言えません
〜Vol.5「懸念があって」〜
※10月中旬公開予定です。

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