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存在意義のアップデート、そして原体験への回帰

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Laboratik代表取締役 三浦豊史より:

パンデミックはほんの数ヶ月で世界を一変してしまった。

そのあおりを受けて、今は多くの人が大なり小なり働き方の調整を迫られていると同時に、場所や就業形態含め「働くこと」についての本質を問い直している。

これまで当たり前のルーティンだった満員電車通勤やオフィス出社自体が、必ずしも必要ではなかったということを今更のように痛感した人も少なくないと思う。
実際、日本でも海外でも、数万人の社員を抱える大企業が恒久的にリモートワーク主体の働き方に切り替えるなど、ほんのちょっと前までは想像もできなかったような動きも出始めている。

世界がパンデミックに翻弄され、かつてないほど先行き不透明な時代へと突入するこのタイミングに、自分たちの存在意義をアップデートするプロセスの一環として、2020年7月28日、Laboratikはミッション、バリュー、コーポレートアイデンティティを下記のように刷新した。

1.ミッション

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私たちの「働く」は、本当に良くなっているだろうか。

テクノロジーが進化して、便利にはなった。
だが、仕事の制約は、果たして減っているだろうか。
手間や総量は、むしろ以前より増えていないだろうか。


だから私たちは、あらゆる仕事のパフォーマンスが、
「楽に・自然に・気持ちよく」上がってゆく世界をつくる。


あらゆる個人、そしてチームの働き方から日々生まれる
知をあつめ、分析し、進化させて、「働く」の自由を加速させる。


米Center for Global Developmentの研究によると、ざっくりとした試算ではあるが、世界の労働移動の障壁がすべて取り除かれた場合、世界のGDPは67%から147%の間で成長すると試算されている。当然すべての仕事がリモートでできるわけではないが、「働くを自由」にすることは、世界中の生活水準を上げ、労働力に移動性を持たせ、場所を制限しない人材の獲得を可能にする。そうすることで、働く人の利益を大幅に向上するだけでなく、企業の多様性拡大にもつながるなど、巨大な可能性を持っている。

2.バリュー

下記を我々のバリューとした。

これらは、これからの時代のワーカーにとって必須のスキルになり、これらを持ち合わせる人材の市場価値は大きく跳ね上がると思っている。

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*我々の「デジタルワーク」定義:
デジタルコミュニケーションを通じて、場所や時間の制約を乗り越え、業務を完結させること。基本的に物理的な対面業務を介さず、リモートワークを主体として協働する。

3.コーポレートアイデンティティ


アイデンティティのアップデートについては、著名なクリエイティブ集団、かつ弊社の株主でもあるPARTYに全面協力頂いた。客観的な視点から、クリエイティブだけでなく、思想面でも数々のアドバイスやサポートを頂き、本当に有り難かった。

新しいコーポレートサイト
私たちが掲げたミッションを、より多くの人に共感を伴いながら理解いただくこと。そして、提供するサービスの着眼点を知っていただく。そんなコーポレートサイトを目指した。

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新しいロゴ
グリッドベースの構図から作り出した独自のタイプフェイスでロゴを作成。
グリッドベースのアプローチは、Laboratikが学術的根拠や、テクノロジーなど確固たるモノから理想を作り出すスタンスを体現し、線の表現は、ソシオグラム(組織内の人同士のつながりや集団行動を図式化したもの)など、人と人との繋がりをイメージ。インテリジェンスとポップが内在するブランドロゴを目指した。

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4.原体験への回帰


かなり個人的ながら、今の状況は、自分の起業原体験とも重なる部分があると思っている。

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それは、2001.9.11のニューヨークにさかのぼる。


当時の僕は大学2年の留学生で、将来はアーティスト兼写真家として、好きなことだけやって気ままに生きようと考えていたチャラいアートステューデントだった。

いつもと同じ日常が続くと誰もが信じきっていたあの日、突然テロが起こり、たった一日で世界が一変した。

当時のニューヨークの象徴の一つでもあったWTC(ワールドトレードセンター)はもろくも崩れ落ち、現実と空想の区別がつかないほどの錯覚に陥ったように思えた。
街中には、行方不明になった人々の写真が無数に張り出され、その近くにロウソクを置いて泣き悲しむおびただしい数の人々の姿。本当にカオス。

ただ、自分といえば、そんな出来事を前に何一つできず、誰の役にも立てなかった。そこには、自分の無力さに打ちひしがれるのみで、ただただ呆然と立ち尽くすだけの自分がいた。
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あれから約19年が経った今、パンデミックという、恐らく9.11をも凌ぐほどのインパクトを持つ出来事を、世界中がほぼ同様のタイミングで経験している。こんなことは一生通じてもそうそう無いと思う。

9.11当時の自分は、未曾有の出来事を前に、何もできないイチ大学生として強烈な無力感にさいなまれた。

でも今の自分の状況はあの時とは少し異なる。
究極の社会貢献の術として起業した。
そして、当時以上の時代の変わり目を前にして、『「働く」に、本当の自由を。』をミッションとする会社の起業家としてこの時を迎えている。

あの日とは違って、少なくとも「働くことや、社会に対して意味のある影響をもたらすこと」への挑戦権と、それを実現するための仲間やパートナーを得ているので、そのために自分が出来ることすべてやってやりたいと思っている。

一緒にミッション実現に向かう幹部候補(COO、セールスディレクター、事業開発ディレクター、プロダクトマネージャー)募集中。詳細はぜひ下記ご参照を!
https://laboratik.com/careers