レジ袋をシェアする仕組みはじめました

プラスチックごみの削減を目的に7月1日よりレジ袋有料化が義務付けられることに先がけて当店では4月1日よりレジ袋を有料化とした。


富山県では平成20年よりスーパーマーケット
などでレジ袋有料化がスタートしていて、この取り組みにおいては先進県である。

そういった背景もあり、お客さんにご理解いただくのが早く想定していたより遥かにスムーズにレジ袋削減に取り組むことができた。


すごい富山。


導入して2か月ほど経過したが、レジ袋を希望される方は1割にも満たない。日によっては1枚も使用しない日もザラにある。

こちらから「エコバッグお持ちですか?」とたずねなくてもお客さん自身で「エコバッグあるのでレジ袋入りません」と言っていただいたり、そのやり取りが楽しくあったりもする。

その反面エコバッグを持っておらず、レジ袋を購入されるお客様で「袋持ってなくてごめんなさい」と謝られる方もおり、気持ちよく買い物を楽しんでいただけただろうかとこちらが申し訳なく思ってしまう場面もあった。

当店においては環境に配慮することは大事ではあるが最優先事項は「お客さんが楽しんでお買い物をしてくれること」だ。

また雑貨店においては、こまごました商品がたくさんあり、食器など落とすと割れてしまうものもあるので、「袋いりません」とおっしゃっていただくのはうれしいが、両手いっぱいにグラスなどをたくさんもって帰られる方などを見ていると「落とさないかな?」とヒヤヒヤしてしまうこともある。


2ヶ月経ってみて、このような問題点を感じ、
たまたまエコバッグを忘れた時でも楽しく買い物をしてもらうためにはどうしたらよいか考えた。

■SHOPPER'S STAND はじめます。


画像1

(お客さんのご協力で2か月間で削減できたレジ袋代で木材を購入し、スタンドを自作しました。みなさんのご協力が形になっています。ありがとうございます)

レジ袋をたまたま忘れてしまったり、
手ぶらでふらっと店に入った時に欲しいモノが
出てきてしまったが、エコバッグを持っていない。。

このようなお客さんのためにレジ袋のシェアサービスを始めることとした。

買い物袋(ショッパー)を置いておくスタンドということでSHOPPER'S STANDというネーミングが思いついた。(以下SS)

仕組みとしては

①ご家庭にある不要な買い物袋やエコバッグを寄付してもらう
(過度に汚れているもの、破けているものはNG)

②エコバッグを忘れた時にSSに入っているショッパーを借りる。

③次回店の近くを通った時に使ったショッパーを返却するか自宅にある紙袋を置いていってもらう。

という非常にシンプルな仕組みである。

返却されることが無ければ、このシステムが成り立たないので、
善意のみで成り立つ仕組みだが、お客さんを信じてやってみることにした。

コロナ禍でエコバッグをやめるべきだという論もあり、このシステムに不安を覚える方ももちろんいらっしゃると思う。
(そのような方には有料のレジ袋をご案内させていただくこととする)


■SHOPPER'S STANDでもっとおもしろい事ができるんじゃないか?

このシステムがなじむまでは、当店での買い物時のみご利用いただけるようにするが、取り組みに賛同してくれるお客さんやショップが増えれば、
より楽しい仕組みを作れるはずだ。

①例えば、街のいたるところにSSがあり、お客さんは好きなところで借り、好きな場所に返却する。
ショップ側は足りなくなったら、他の場所よりもらってくることで街のインフラにできるのではないか?


②ショップ、企業、スポーツチームなどのプロモーションにも使えるはず。

ショップロゴなどをプリントしたエコバッグも入れておけば、それを持って、お客さんが町を歩いて宣伝してくれる。

デザイン性が高いモノであれば、シェアだけでなく所有したいという人も出てくるかもしれない。ニーズがあれば各ショップで販売してみたらいいと思う。

地元で活躍するイラストレーターとショップがコラボレーションしてシーズン限定のバッグを作ってみたりとローカルなモノが生まれ、それが日本中に広がることもあるかもしれない。

同じような取り組みがあるか調べていると
オーストラリアで生まれた「Boomerang Bags」というナイスなネーミングの仕組みがだいぶ前からあるようで、日本でも青山ファーマーズマーケットなど少しづつエコバッグのリユースの取り組みが行われているよう。

レジバッグ有料化は無駄なものを削減する取り組みであると同時に、
少しのわずらわしさが伴う。

7月1日に向けてできるだけ楽しく習慣化する仕組みをお客さんと一緒に作り上げていきたいと思う。


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