「7週間」の妊婦体験

妊娠した時に私は喜ぶことを
子供が産まれるまではしないでおこうと思ったんです。

だって39歳の妊娠は考えられるリスクが大きかったし
痛がりの私がまずちゃんと赤ちゃんを産みきれる自信がまだなかったから。

それでも周りの友達は想像以上に喜んでくれて
私が「まだこの先どうなるかもわからないよ」って不安があることを伝えても
「大丈夫、心配しすぎだよ!」なんて言ってくれたんだけど。

「流産」をしたことを伝えたら「泣いちゃったよ」「だって周りに流産した人いなかったし」って、友達に言われて。

「そういうことなんだなー」って、ハッとして。

妊娠したら赤ちゃんが自然に産まれるものだと思っている人が多いんですよね。本当にそれってすごく幸せなことなんです。

逆にそう思っている人が多いからこそ、なんだか裏切ってしまったようで、言えないんですよね、本当はそんなことないのに。お母さんのせいじゃないのに。

「流産した」思いをSNSに書いたところ、「私も流産したよ」って、何人かの友人から連絡もらいました。今までそんな話聞いたこともなかったので、驚きでした。

妊娠も、結婚もですけど、周りがすごくHAPPYに喜んでくれる出来事って、それがだめになった時、喜んでくれた人の悲しみを考えると伝えづらくなるものです。一番辛いのは当事者なのに。なんでか本音は吐き出しづらくなる状況。

経験者の言葉が、一番身近に感じることができて、やはり心強いんです。でもそれって結局こっちが発しない限り、聞こえない言葉で、本来は一番欲しいはずの存在なのに。

少し話が本題からずれましたが、身近にあることなんです、流産て。当たり前のように。それを男性も学ぶべきです、妊娠した奥様と一緒のスタートで良いと思います。

「妊娠する」と女性の体がどのように変化するのか、これからどういうリスクが待ち受けているのか、何かあったときはどう行動すればいいのか。

今回、夜通し出血をして、遂に痛みに耐えきれなくなった時も、思いましたね。自分で産婦人科に電話するしかない。夫は産婦人科が夜中もやっていることなんか知らない。私の状態を見て、すぐに電話をして、現状を伝えられるくらいのことができたらどんなに楽かって。でもそれを説明するのも辛いから、トイレで携帯握りしめながら、痛みに耐えながら、結局自分で電話を入れました。

こちらもそういう事態になったらどうするべきかを伝えておくべきでした。事態が起きてしまってからじゃ遅い。備えは必要ですね。


「流産」という言葉が悲しい言葉として捉えられないようになるといいなって思います。「辛いよね」「残念だったね」そんな言葉は入りません。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?