アラフィフの私が改めて考えた。「継続の力」
第1回:継続の重要性を再確認しよう
はじめに
人生の後半戦を迎えるエルダー世代にとって、何かを「継続」することは、若い頃と異なる意味や価値を持つようになります。仕事を引退した後も、趣味や新しい挑戦を続けることは、生きがいや健康、さらには心の充実をもたらす重要な要素です。しかし、年齢と共に体力や意欲の変化を感じ、続けることの難しさを実感することもあるかもしれません。このコラムでは「継続」の持つ力を再認識し、実際にどのようにして日々の生活の中で続けていくことができるのか、そのヒントを探っていきます。
継続がもたらすもの
何かを続けるということは、単に「頑張り続ける」こと以上の意味を持ちます。例えば、運動を続ければ体が強くなり、知識を学び続ければ新しいことを知り、何かを創作し続ければ自分のスキルが磨かれます。特にエルダー世代においては、続けることがもたらすものは以下のように多岐にわたります。
◆心身の健康維持
継続的な運動や趣味の活動は、心身の健康を保つのに非常に重要です。年齢を重ねるにつれ、健康維持のための運動や食事の管理は欠かせませんが、毎日少しずつでも続けることで、無理なく自分のペースを作り出すことができます。体を動かすことで心も軽くなり、うつやストレスの軽減にもつながります。
◆社会とのつながり
継続することで得られるもう一つの大きなメリットは、社会とのつながりを保つことです。定期的に人と会ったり、何かを学ぶ場に参加することで、自分が社会の一員であることを実感できます。また、新しい出会いや学びを通じて、成長を実感することができます。
◆自己成長と達成感
継続していると、初めは難しかったことが次第に容易になり、自信がついてきます。このプロセス自体が自己成長の証であり、続けることが「できる自分」を作り上げていきます。達成感はさらに次のステップへの意欲を生み出し、良いサイクルが生まれます。
継続が難しいと感じる理由
一方で、何かを続けることが難しいと感じる瞬間もあるでしょう。年齢を重ねるごとに体力が落ちる、物覚えが悪くなる、モチベーションが維持できないなど、さまざまな要因がその背景にあります。しかし、それらの理由を理解し、適切な対策を取ることで、続ける力を持続させることができます。
体力の低下 年齢によって体力が落ちるのは自然なことです。しかし、体力の衰えに対して無理に頑張ろうとするのではなく、自分のペースに合わせて活動を続けることが大切です。例えば、週に一度の運動を日課に取り入れる、無理のない範囲で軽い運動を毎日行うなど、小さな積み重ねが大きな結果をもたらします。
モチベーションの低下 やる気が出ない時期は誰にでもあります。特に目標がはっきりしない場合、続ける意義を見失うことがあります。そのため、まずは「なぜそれを続けるのか」を再確認し、目標を明確にすることが重要です。目的が明確であれば、少しの努力でも続ける意欲が湧いてきます。
孤立感の増加 高齢になると、周囲の人間関係が変化し、孤立を感じることもあるでしょう。そのため、何かを続けるにあたって、コミュニティや仲間を作ることは大きな助けになります。共通の趣味や目標を持つ仲間と出会うことで、お互いを励まし合い、続ける力を維持できます。
継続のコツ
継続は一時的な頑張りよりも、無理なく習慣化することが鍵となります。以下に、続けるためのいくつかのヒントを紹介します。
目標を小さく設定する 大きな目標を掲げるのは素晴らしいことですが、途中で挫折しないためには小さな目標を設定し、達成感を積み重ねることが重要です。例えば、毎日少しずつ何かをする、週に1回は誰かと話すといったシンプルな目標でも、続けることで大きな成果につながります。
楽しい要素を取り入れる 継続するには楽しさが不可欠です。何かを続ける際には、自分が楽しめる要素を意識的に取り入れてみましょう。例えば、好きな音楽を聴きながら運動する、興味のあるテーマで新しい学びを得るなど、楽しさが加われば、続けることが苦ではなくなります。
仲間を見つける 続けることが一人では難しい場合、共に取り組む仲間を見つけるのも効果的です。仲間との交流がモチベーションを高め、励まし合いながら進んでいけます。友人や家族、地域のコミュニティなど、サポートしてくれる人を積極的に探してみてください。
結びに
この連載コラムでは、今後さらに「継続」の力を引き出すための具体的な方法やエルダー世代ならではの視点を取り入れていきます。今回紹介したように、何かを継続することは心身の健康や社会とのつながり、自己成長に大きな影響を与えます。次回は、具体的な継続のプランニング方法についてさらに詳しく見ていきましょう。人生を豊かに彩るための「継続」の力を、ぜひ一緒に探求していきましょう。