月の美しい晩に

今朝からとてもとても元気がなく、留守中に辛うじて水を飲んだ形跡があったけど、それもどうやって飲んだのだろうと思うほど。なにせまだ顔を上げた姿を見ていない。隣でうとうとしながら夜を迎え、ミカンを一切れ口に運んだら食べただけ。

さっき煙草を買いに表へ出たら快晴に丸い月。目を背けたくなるほど美しく、思わず「
連れてくんじゃねえぞ」と呟いてしまった。

幸いまだこっちに居るようだけど、呼吸でしかわからないくらい命が細いように感じる。
夜はまだ続く。思っているより長いようだ。

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