映画「DUNE 砂の惑星 PART2」7.1ch上映
「これは絶対に映画館の大スクリーンと大音響で鑑賞すべき」というポストをX(旧Twitter)で度々見かけた。PART1 を観た時に、設定や相関関係を理解するのがとても難しかったのもあって、PART2 観ようかどうしようか躊躇していたのですが、時間ができたので観に行ってきましたよ。映画館で観ないとダメだって言うから〜。
できればIMAXで鑑賞することを推奨されていたけれど、あいにくこの日はIMAX上映がなく、通常スクリーン(7.1ch)での鑑賞になりました。
まず PART1 をIMAXレーザーで観た際、ブログに書いたあらすじと感想を転載します。
PART1 で話についていくのに苦労したのは覚えていたし、3年経って話の内容を忘れていたのもあって、PART2 観る前に上の過去記事を読み返しましたよー。
そして PART2 、ポールは意図してなのか偶然なのか宿命なのか、フレメンの民たちの信頼を得、さらには預言にある救世主として崇められるようになっていきます。以下、細かいあらすじは書かずに感想だけ書いていきます。
ネタバレありになりますのでご注意ください。
確かに映像と音響は素晴らしかった。PART1 から引き続き広大な砂漠のロケーション、巨大な建造物や艦の迫力。でも PART1 をスクリーンで観た時ほどの驚きはなかったかな。(PART1 は IMAX だったからかもしれないが)
それよりも、シラケてしまったのが砂漠に生息する巨大なサンドワームの“利用法”。いつから便利な乗り物になったのかしら?サンドワームを乗りこなせたら一人前として認めてやるっていうのも「え?」って思ったけど、あんなフックとワイヤーだけでライドするって、ここにきてリアリティがなさすぎる。最初からそういうハチャメチャな感じでやってるなら有りだけど、そうじゃなかったし。それに普段は砂の中に潜ってるサンドワームがああなるとなんで水上スキーみたいに砂上をずっと滑ってるのよ(笑) そんな便利な乗り物があるならいつも使って移動しなさいよ。加えて、敵陣に巨大サンドワームで突撃して大ダメージを与えるのも、そんなんできるなら最初からやればいいじゃん。
それをさて置いても、なんかあまりにも都合よく話が進んでいるように感じました。
ポールが超能力的な力を持っているおかげで何の障害もなくズンズン救世主になってしまうのどうなんだろ。あのヤバイ青い水を飲んでからはもう普通に何でもお見通しのエスパーだし。何でもかんでも預言の通りになりすぎて面白味が無…。
ポールの母親もいきなりのフレメンの教母候補で、ヤバイ青い水飲まされて覚醒してからはやたらオカルティズム醸し出してこちらも何でもお見通しのエスパーになっちゃってるし。
ハルコンネンのおデブな男爵もあっけなくポールに殺害される。あれだけ悪党な最重要人物にひとりの警護もなく、殺される瞬間までみんな黙って見てるだけって意味不明でした。
ラストのほうでポールは皇帝の座をかけて、皇帝の代理を買って出たフェイド=ラウサと決闘する。フェイド=ラウサは今回から敵役として登場したハルコンネンの若き後継者で、人の命を何とも思わない冷血漢の武闘派だ。決闘がならわしならそれは良いのだが(いきなり大将同士で刺すか刺されるかの決闘はどうなんだと思ったが)、ポールはいくら刺されても致命傷にはならず、最後はフェイド=ラウサの胸をひと突きして逆転勝ち(つまんねー)。
それより前にフェイド=ラウサはベネ・ゲセリット(謎の修道女集団)が差し向けたハニトラ刺客にまんまと誘惑されて子種までゲットされている(かなりバカっぽい)。
ベネ・ゲセリットの教母は皇帝の傍に仕えているが(仕えているフリ?)、どのような立場なのだろう。ポールの母親もベネ・ゲセリット出身であり、ベネ・ゲセリットが何を企んでいるのか、ポールの母親とどう対立していくのかは興味深いところだ。
あと、皇帝の座を奪取するために政略的に皇帝の娘をめとったポールだが、ポールと愛を誓い合ったフレメンの女戦士チャニは快く思っていない。エスパー能力によって自分の出生の秘密を知ったポールが何を決意するのか、ポールとチャニの関係は最終的にどうなるのか、他の公家との勢力争いはあるのか、ポールを救世主と崇めるフレメン、ポールの母親とベネ・ゲセリット…
悔しいけどここまで来たら完結まで観届けますよ。観届けますから、三部作でちゃんと終わらせてくださいね。
ちなみに、原作小説は相変わらず未読です。今のところ読むつもりもありません。
P.S.
信仰や崇拝というのは、つくづく恐ろしいものだと思いました。
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