【体験記】親方、滝行に行く(うつを治したくて、夏)
昨日は12時半過ぎにベッドアウト🛏。予定が全くない日だったので、日が昇っている時間に外出出来たことが素直に嬉しかったです。
ただ。お腹が空いているような気がするのに何も食べたいと思えなくて…街をたださまよいました。まあ散歩と思えばいいか?結局マクドナルドに落ち着くという…。
私的にうつ症状が辛い時ほど、脂っこいものや味の濃いものしか入らなくなる傾向にあるんですよね。うーん。
さて、本題です。
先日、滝行に行ってきました。冒頭の画像は、その時の滝行中の私です。
2年ほど前、知人に紹介していただいた占い師にうつについてみてもらったことがあります。その際に、
「うつ?そんなの、滝行に行けばいっぱつで治るわよ」
と言われたのがきっかけで、ずっと行きたかったのですが、やっと行けました。
占い?!って思いましたでしょうか?そりゃ、なかなかうつが治らず2度目の休職(当時)を言い渡されたらたら…占い師にみてもらうのもいいかなあって思うこともありますって笑。(占い師のコトバは正直真っ直ぐ入ってこなかったのですが…笑、治る糸口を見つけられるならばなんでもとりかかってみようとあの頃は必死でしたね…。占いのお店に行くのではなく、喫茶店で占い師と待ち合わせる本格的なやつで、大変興味深い経験でした。)
滝行についてはかなり調べたのですが。ひとりで行くにはなかなかにハードルが高く。そんな時に、以前陶芸体験を申し込んだアソビューという体験申し込みサイトに「滝行体験」があったのを見つけたのです!
お寺などに直接申し込む場合よりお値段は高めでしたが。兎に角ひとりで滝まで行くのが不安だったので、住職と待ち合わせして移動から全てセットになっていることに、ひかれて申し込みました。
当日、高尾山口駅前で待ち合わせ。外国の方も参加されていて、7,8人の参加者に住職2名が先導してくれるかたちでした。緊張していましたが、住職さんが気さくに話しかけてくれましたし、滝に向かうために少しだけ高尾山を登るため、そのマイナスイオンに癒された覚えがあります。
滝の近くに着いて、まず、隣接されたお堂で読経です。その際に滝の中でとなえるお経をしっかりと覚えました。
その後、作法を説明頂き、お借りした行衣に着替え(中に水着もしくは濡れてもよいものを着衣)、まずは滝の周りを掃除します。枯葉などをしっかりと取り除き、桶の水を左右の肩、頭とかぶってからいよいよ入滝です。この時、左→右と(どっちが先だったかは忘れましたが)住職が肩に水をかける順番をすぐ近くで言ってくれるのですが、左と右を間違える(わからなくなる)くらい緊張しました。
その間もうひとりの住職が滝壺の中で待っていてくださり、誘導頂いて、滝の中に。
夏に行ったのですが、滝壺に入るだけでわかる、めちゃくちゃ冷たいやつ!!!でした。しかも水の流れに勢いがあり、まず滝の中で座るまでに物凄い労力を要しました。滝が降り注ぐという表現じゃ飽き足らないほどの、叩きつけるように落ちてくる冷た過ぎる塊に対し、気合いで、全身で反発し続けなければならなかったのを覚えています。さらに、
息が!!!出来ない!!!
ただただ口をパクパク。全くもって折角覚えたお経を唱えられませんでした…(住職さんがすぐ近くで唱えてくれてました)。
終わって、必死で滝から出て、滝壺を歩きはじめたのですが、もう自分のHPがゼロで…滝壺の中で崩れ落ちました。すかさず住職が手を貸してくれて、
「よく頑張ったね」
と掛けてくれた、力強くも優しい声色を、凄く凄く覚えています。嗚呼頑張った私…。
その後に見上げた滝壺からの空が凄く綺麗だっなあ…。
そして、終わって着替えるとだんだんと身体がポカポカするのを感じたのが印象的でした。冷たかったはずなのに温泉に入った後のようでした。
のちに聞いたのですが、この日は前日に雨が降った影響で水量が多く、いつもより厳しい条件だったそうです。
帰りも駅まで住職さんと。特に何を話したというよりも本当に雑談だったのですが、なんだか住職さんも当たり前だけど普通の若者だなあなんて思いました。
…で。滝行を終えたからといって、特に何も変わりませんでした笑。けれども、あの水の冷たさ、勢い、重み、パワー、そして終わった後の空を数ヶ月経った今でも覚えているのは、何かしら心に刻まれたものがあったんだと思います。
何よりも。滝行に行こうと思えて、かつ、実際に行動に移せたという事実が私には大事だったと思えました。
…よし。また、明日。
注)うつは治るものではないので、おさまることを「寛解」といいます。一般的な会話で使う言葉として「治る」を使いました。
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