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命日

去年の9月27日、従兄弟が自死を選びました。

去年のこの日、私はパート先の飲食店で彼から最後のメッセージを受け取りました。私が描いた曼荼羅へのコメントでした。

その後、昨年の9月28日の未明、母からの電話で私は叩き起こされました。

「自殺した。」と一言、母から聞いた瞬間、スマホを持つ腕から力が抜けて、指先がどうしようもなく痺れたのを今でも覚えています。

彼は性的マイノリティでパートナーと生活していました。その事を両親に打ち明けられないことに後ろめたさを感じていました。

そして、同居しているパートナーとうまくいかなくなり、追い詰められていました。

誰かに相談することもままならず、私にLINEをしてきました。

私には何年か前に、突然、カミングアウトしていました。ある日突然、メールでカミングアウトされて驚きましたが…お互いに好きならそれでいいやと思っているので、「あぁ、そうなんだ」って感じでした。その後、一緒にご飯食べたり、呑みに行ったりしました。

彼の死の数日前までLINEでやりとりしていた私は、今でも、あの時に

 別の視点からの話ができたのではないか

 ただ話を聞いているだけでよかったのか

 もっと何か別のことができたのではないか

そう思うことがあります。


正解は今でも分かりません…


そんなモヤモヤを振り切るかのように、彼の四十九日まで、毎晩、曼荼羅を描き続けました。

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上の全ての曼荼羅は、彼の母である叔母にファイリングして送りました。

叔母は「ありがとう」と泣きながら何度も繰り返していました。


私にとって1年前の今日は、突然、人の死が目の前に現れた日でした。

もう1年経ったとは思えないぐらいあっという間に時間が過ぎました。


もう1年

まだ1年


時間って伸び縮みしますね…


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