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与一の願わくは

 秋、9月3連休ときたら、月明かりに読書で決まり。今回は平家物語、その中でも弓で船の扇を射る名シーンです。


目的から目標へ

 一説では、陸から船の扇まで80mありました。このように、数字があると的(まと)は目標になりえます。

出典:那須郷土誌

 「数字はいいけど、ちょっと遠い」なんて思いませんか。大丈夫です、目標の趣旨を知ると安心いただけます。

今回のメインテーマです!


目標の趣旨

 それは行動を起こしやすくするです。数字とは起爆剤なのです。

P.行動喚起に、目標をたてる:〇

 しかし、まるで万能薬のように広まりました。Qの考え方を「手段の目的化」といって、悪い癖のひとつに挙がるものです。

Q..目標をたてれば、行動する:✕


目標の決め手

 トリガーは本人の動機。先程の「ちょっと遠い」なんて感想も決め手にしてください。

 「扇の的」の話中でも畠山重忠、那須十郎の両名が辞退しました。相手方の挑発に乗ってしまった義経は止まらなかったようです。


弓を置いた名手

 目的から手段まで良好なルートをつくろう。神は細部に宿る。しかし、与一の心の声はそれとは対称的に描かれました。

 南無八幡大菩薩、我が国の神明、日光の権現、宇都宮、那須の湯泉大明神、願はくは、あの扇の真ん中射させてたばせたまへ。

「扇の的(平家物語から)」

 的(まと)や手段は変更したっていいんです。弓矢でむずかしいならドローンを使ってしまおう。

おわり


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