湯築城資料館
湯築城資料館
〒790-0857 愛媛県松山市道後公園
開館時間:9:00~17:00
入館料:無料
概要
伊予鉄道後温泉駅から徒歩約10分程度の距離の広い道後公園内にある。
この道後公園はかつて湯築城と呼ばれた伊予河野氏の居城跡で、公園内に市所在していた道後動物園が1987(昭和63)年に閉園した後の発掘調査により城の遺構が出土したため城址として整備された。
資料館内ではビデオ上映があり、大まかな河野氏と湯築城の歴史を知ることができる。
見どころは復元された2棟の武家屋敷である。
資料館内の上映ビデオ内でも紹介されているが、当時(15~16世紀)の建築・生活様式を可能な限り再現しており実に見ごたえがある。
noteの執筆目的
私の旅行の主目的は、現地でしか入手できない希少な書籍の入手である。
地元の出版社や、歴史家、教育委員会が発行している言わば本の地域ご当地品といった物である。
実はこういった物は公式HPなので紹介されることはなく、実際現地に赴かないとどんな物があるかは分からない。
想定以上に豊富な時もある殆どない場合もある。
私が今回noteを始めようと思ったのは私と同じ趣味の方の参考となるように
資料館で取り扱っている書籍を紹介するためである。
これからも過去若しくは将来訪れる(た)資料館で取り扱っている書籍を紹介したいと思う。
ちなみに今後紹介する予定の資料館は
新城市長篠城址博物館
長浜城歴史博物館
足利学校
坂の上の雲ミュージアム
最上義光歴史館
白石歴史探訪ミュージアム
大山祇神社
である。
3月に北陸応援割を利用して、一乗谷朝倉氏遺跡博物館、若狭国吉城歴史資料館を訪問する予定なので、良い書籍が入手出来たら是非紹介したい。
なお、色々旅した結果お城では良くて展示図録が手に入るぐらいで書籍といった類はほとんど扱っていない。
湯築城の販売書籍について
築城資料館は希少な書籍が豊富で私は以下の19冊を購入したが、それでも未購入の物があったくらいだ。
購入した書籍
伊予の中世を生きた人々 ー鎌倉~南北朝時代ー 2,420円(税込み)
伊予の中世を生きた人々 ー室町時代ー 2,200円(税込み)
湯築城と伊予の中世 1,980円(税込み)
湯築城跡 1,980円(税込み)
伊予の地域史を歩く 2,000円(税抜き)
忽那水軍史「あしら」を海賊と呼ぶな‼ 1,500円(税込み)
続忽那水軍の実像 梓物語 1,000円(税込み)
予章記 水里玄義・河野分限録 2,090円(税込み)
2011年度 湯築城歴史塾要旨集 200円(税込み)
2013年度 湯築城歴史塾要旨集 200円(税込み)
2014年度 湯築城歴史塾要旨集 200円(税込み)
2015年度 湯築城歴史塾要旨集 200円(税込み)
2016年度 湯築城歴史塾要旨集 500円(税込み)
2017年度 湯築城歴史塾要旨集 500円(税込み)
2018年度 湯築城歴史塾要旨集 500円(税込み)
2019年度 湯築城歴史塾要旨集 500円(税込み)
2021年度 湯築城歴史塾要旨集 500円(税込み)
2022年度 湯築城歴史塾要旨集 500円(税込み)
それだけでなく館の職員の方が河野氏や伊予の歴史に関する書籍を丁寧に紹介してくださった。これらは館内では購入できないが、書籍収集について貴重な情報となった。
とりあえず私が読み終えた4冊の紹介し、残りは後日改めて紹介することとする。
伊予の中世を生きた人々(1、2)
1は2021年3月10日発行 2は2023年1月10日発行
1 著者:山内 譲 出版:愛媛文化双書
2 著・発行者:山内 譲
1は愛媛文化双書からの発行だが、2は何故か愛媛文化双書の名前が消えている。
著者は愛媛・瀬戸内中世史の専門家である山内譲氏(「瀬戸内の海賊」など)で、氏から直接購入することができる。鎌倉・南北朝編(1巻)と室町編(2巻)の2巻立て。河野氏をメインに鎌倉時代や室町時代における伊予武士の生き様を詳細に著しており、河野氏のことを知りたいのならばこの2冊で十分事足りる。
但し、戦国時代編はまだ発行されていないので、戦国時代以降の河野氏を知りたければ、後に紹介する「湯築城と伊予の中世」を購入することをお勧めする。続巻が待ち遠しい。
尚、1巻では一遍上人について、2巻では細川氏と伊予宇都宮について別章立てで著述があり、彼らのことも知るには最適の書籍である。
湯築城と伊予の中世
編集:川岡 勉・島津 豊幸 出版:創風社 2004年4月20日発行
道後湯築城跡を守る県民の会主催の歴史講座の発表者8名の発表内容をまとめた本。2部構成となっており、Ⅰ部では河野氏と湯築城の歴史について、Ⅱ部では湯築城の調査・保存運動について著されている。
本文中に自分に著述が本書の別の著者に批判を受けていることを記してあったのが個人的にはちょっと面白かった。先に述べたとおり戦国時代の河野氏についての著述があり、特に8章「湯築開城と統一政権」では最後の河野氏当主通直とその家臣平岡房実について詳細に著されており一見の価値がある。他にも伊予各地の城郭や湯築城の発掘調査結果が豊富な図入りで載っており、もし、湯築城と河野氏についての本を資料館で一冊だけ買うとしたら、本書をお勧めする。
と言いたいところだが、実は本書と最後に紹介する「湯築城跡」はAMAZONでも購入可能なので、著者からの直接購入以外は古書でしか手に入らない「伊予の中世を生きた人々」を是非買っていただきたい。
湯築城跡
2009年10月5日発行
著者:中野 良一 出版:同成社
同成社発行の日本の遺跡シリーズの39番目。前述のとおりAMAZONでも購入可能だが、私は旅先での興奮・高揚感と現地に訪れたことで引き起こされる好奇心によって書籍を購入するため、旅先でなければ数多ある歴史書籍の中でこの一冊を選んで買うことはなかったと思うし、そもそも存在すら知らなかったと思う。色々な書籍と出会い、購入するきっかけとなるのも旅の醍醐味だと私は思う。
本書は湯築城の発掘調査及び調査結果を著しており、前掲の「湯築城と伊予の中世」を読んでより湯築城についてより詳しく知りたい人向けで、先の書籍では記載のなかった出土遺物の図も豊富に記載されている。
著者は湯築城の発掘調査に11年以上も関わっている専門家である。
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