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小さなコーヒー屋が大きな経済を語る【0】

2020年5月末。

SpaceX社が開発し、見事地球を飛び立った民間の宇宙ロケット「Falcon 9」に搭載された宇宙船「Crew Dragon」は国際宇宙ステーションに計画どおりドッキングした。


COVID-19をトリガーに世界で様々なことが起きている。


民間有人ロケットの打ち上げに成功したアメリカではトランプ大統領がWHO脱退に踏み切り、失業保険新規申請件数は7週連続で300万件を超え、白人警察官の手でジョージ・フロイドさんが殺害された事件に対する抗議活動が起こり一部は暴徒化。
友人のショップが破壊され商品の略奪被害にあったことを受けコメントしたルイ・ヴィトンのアーティスティックディレクター、ヴァージル・アブローが略奪者を批判するコメントしたところ炎上し、謝罪文をインスタグラムに投稿した。

一足先に経済活動を再開した中国では広州市の旗艦店を4月11日に移転したエルメスがオープン当日に1900万元(約2億8500万円)と中国国内の店舗における1日の売上高としては過去最高の売上を達成したとみられ、5月下旬に開かれた全国人民代表大会で政府はどさくさに紛れるように「香港国家安全法」を採択した。

急速な感染拡大を受け、国内全域での移動制限措置がとられたイタリアではこれまで毎年4月に開催されていた世界最大級のデザインの祭典・ミラノサローネが6月に延期されたが、高級ブランドのアパレル生産などを行う企業の一社は営業や管理部門では在宅勤務を実施しつつ、裁縫職やパタンナー、物流部門のスタッフは工場で仕事を続けさせた。

イタリアのモード界をけん引する、ジョルジオ・アルマーニは「今回の危機は、業界の現状をリセットしてスローダウンする貴重な機会」と公開書簡を発表した。彼の会社からはイタリア国内の病院や同感染症対策に関わる機関に対して125万ユーロ(約1億4750万円)が寄付されている。

対人距離を確保する措置として、教会での集会には20人までしか参加できず、墓地への埋葬にも10人程度しか立ち会えなくなったフランスでは1956年から法律となった11月1日から3月31日まで大家が賃貸物件から居住者を立ち退かせることはいかなる理由であれ違法とする、この禁止措置を政府が7月まで延長した。

昨年、フォーブスによるリアルタイム世界長者番付でアマゾン創業者のジェフ・ベゾスを抜き瞬間的に1位に躍り出たフランス人ベルナール・アルノー率いるLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン社は、作年11月に合意に至ったティファニーの買収を再考しているという。
新型コロナウイルスによって10万人以上の命が失われただけでなく、5月25日に米ミネソタ州ミネアポリスでジョージ・フロイドさんが殺害された事件による市場への影響を危惧したためとみられている。

5月27日に同国内の病院に新型コロナウイルスの患者はいなくなったと報告したニュージーランドでは、2017年に誕生した女性首相ジャシンダ・アーダーンがリーダーシップを発揮している。ニュージーランドの政治史150年の中で最年少の37歳3か月で首相に就任した彼女は現職の首相として初めて産休を取得したことでも有名だ。

ピーター・ティールをはじめとするIT長者が続々と移住しているというニュースも記憶に新しく、各国から起業家の移住が絶えない同国は移民を積極的に受け入れ、人口も増加の一途の多民族国家だ。昨今、声高に叫ばれる“多様性”を凝縮したような国家の政策は、世界でも異彩を放っている。

例えば、起業手続きがウェブで10分ほどで完了し、コストも150NZドル(約1.2万円)しかかからない。圧倒的に起業しやすい国だ。


国民全員に10万円の支給をはじめた日本では首都東京の都庁が東京アラートなる市民への呼びかけの為、赤く照らされた。


reboot

僕の好奇心のアンテナが再起動し、インプットが増えてきて、アウトプットしないと不健康な状態になっている。

世界を繋いでいる経済について、10代の頃からアニメオタクでファッションオタクだったコーヒー屋の視点で情報を編集し、公開していこうと決めた。


survive

太陽の寿命は約100億年と考えられていて、誕生から約46憶年が過ぎたのであれば残り半分ちょっとの命だ。

地球の命は何十億年で尽きるのだろう?
人間は何億年は滅びずにいられるだろうか?

星の一生に比べれば人の一生などほんのわずかだ。

それでも、この宇宙で人類がどれだけ生き残っていられるか試してみたい。

生き残り⇔死

だとすれば、どんな死があるかを考えるところから始めよう。

death

僕は3つの死があるという仮説を立てた。

・経済的な死
・生物的な死
・精神的な死

economy

生き残るのに必要な何かを手に入れる為、交換可能な資産が尽きると死ぬ。

経済的な死。

ecosystem

生き残るのに必要な資源が枯渇すると死ぬ。いくら資産があっても無意味。
(例:飲み水が無くなれば死ぬ)

生物的な死。

curiosity

資産や資源が十分にあっても、世界を面白がる好奇心が無くなると死ぬ。

精神的な死。


balance

3つの死を避けるには、調和が不可欠だ。

好奇心を持ち、メシ食ってフロ入ってウンコして寝て、他人を喜ばせてカネを掴む。

掴んだカネをオモシロイと感じることにつっこんで、メシ食ってフロ入ってウンコして寝て、また他人を喜ばせてカネを掴む。

カネは自分で掴むだけじゃなく、欲しがってる人に渡すことで増えて帰ってくることもある。全く返ってこないこともあるが、想定外のところからカネじゃない何かで帰ってきたりする。

バランスよくグルグル回すことで生き残る。それがいい。

しかし、バランスを崩すのが得意なのが人間という生き物だ。


un-natural

不自然。

このキーワードが幾度となく出てくることになるという予感がある。

人間はこの地球上でもっとも不自然な生き物だ。

その不自然さが原因で地球を飛び出し始めている。

オモシロイじゃないか。

「人間が不自然なまま生き残る方法はあるのか?」
ここから始まるnoteはその答えに辿り着くための思考実験と人体実験の結果報告の場とする。


小さなコーヒー屋が大きな経済を語る【0】了

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