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PT×ATの思考の整理

フィットネスジムでのコンディショニング ・パーソナルトレーニング、スポーツ現場でのトレーナー活動で得られる経験から、その知識・技術をnoteに整理して行きます。日進月歩の医学の世…
【100記事以上読み放題・2回/月投稿】 評価・動作分析・徒手療法・運動療法・アスリハ・パフォーマ…
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#アスレティックトレーナー

胸郭・肩関節の評価・徒手療法・運動療法

以降の投稿予定記事はこちらから 私が臨床で用いる徒手療法は、いわゆるリリーステクニックを多用します。 表層筋膜や深層筋膜、筋間、筋と他組織との滑走性を改善する目的でリリースを行います。 特にスポーツ現場においては即効性のあるアプローチが求められ、その手技を持ち合わせていることは重宝されますが、 そもそも即効性がある手技は、即効性がある部位にのみ効果があると考えます。 その部位とは軟部組織であり、周囲組織との滑走性改善にて可動域の改善や筋出力の増大が見込めます。 そし

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前十字靭帯損傷からの復帰アプローチ.2024

以降の投稿予定記事はこちらから 前十字靭帯損傷における問題点 前十字靭帯(ACL)損傷は基本的に手術が必要となる怪我であり、復帰までに術後6-9ヶ月程度必要になることから、スポーツ選手にとって大きな不利益となる怪我の1つとなります。 医療従事者及びトレーナーは長期に渡り選手をサポートすることになりますが、その期間の中でも外してはいけないリハビリのポイントの逃すと、身体機能が不十分な状態で復帰しているケースに遭遇してしまいます。 元の競技レベルに戻れないだけでなく、再受傷

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膝関節の評価・徒手療法・運動療法

以降の投稿予定記事はこちらから 身体アライメントを評価する上で機能解剖を理解する必要があります。 解剖学的、構造的にどのような状態が安定する状態であるのかを理解した上で評価することで、その後の方向性を決める上で有益になると考えます。 膝関節は脛骨大腿関節(FTjt)および膝蓋大腿関節(PFjt)からなり、膝関節運動におけるキネマティクスを評価し、可動性が低下している部分に対してアプローチします。 1.膝関節可動性評価

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慢性化を防ぐための足関節捻挫予防アプローチ

以降の投稿予定記事はこちらから 1.慢性足関節不安定症の特徴再受傷率の高さ(50%以上の報告が多い)は、不十分な安静期間による機械的不安定性の残存や、不十分なリハビリによる機能的不安定性の残存した状態で早期復帰することで足関節捻挫を繰り返す原因となります。 不安定性が残存しその繰り返される状態を 慢性足関節不安定症=CAI|Chronic Ankle Instability とされています。 またCAIはMAIとFAIに分類されます。 MAIの評価では前方引き出し

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足関節捻挫に対する復帰アプローチ.2024

以降の投稿予定記事はこちらから 1.足関節捻挫概要足関節捻挫はスポーツにおいて頻発する怪我(全スポーツ外傷・障害の30-40%との報告が多い)であり、重症化する事が稀なことから、十分なリハビリ・トレーニングを行わずに復帰し再発するケースや、その後の不十分な対応により症状が残存しているケースが多く見られます。 日本スポーツ協会では以下の様に重症度を分類しています。 慢性足関節不安定症 再受傷率の高さ(50%以上の報告が多い)は、不十分な安静期間(治癒期間)による機械的不

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足関節背屈制限に対する3段階アプローチ

以降の投稿予定記事はこちらから 足関節背屈可動域に対するアプローチ動作において重要になる荷重位での安定性獲得には、足関節背屈可動域の改善が必要となります。 背屈可動域の低下は片脚動作の不安定性を招き、いわゆるknee-inやそれに伴う膝関節前方偏位が見られます。 荷重位において、ほとんどが脛骨に荷重され、体重の2/3が後足部に荷重されるとされています。 腓骨側への荷重は骨での安定性が低下し、軟部組織に頼る状態となる他、前足部への荷重量の増加は足関節の底屈モーメントを増

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足関節の評価・徒手療法・運動療法

以降の投稿予定記事はこちらから 足関節の評価・徒手療法メディカルフィットネスでのコンディショニングやスポーツ現場における徒手での対応で、頻回に用いる徒手療法をご紹介します。 徒手療法ではいわゆるリリーステクニックを多用します。 表層筋膜や深層筋膜、筋間、筋と他組織との滑走性を改善する目的でリリースを行います。 特にスポーツ現場においては即効性のあるアプローチが求められ、その手技を持ち合わせていることは重宝されますが、 そもそも即効性がある手技は、即効性がある部位にの

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股関節伸展トレーニングのポイント

以降の投稿予定記事はこちらから 歩行や走行など前方への推進動作で重要となるのが、股関節伸展運動となります。 股関節伸展運動の低下は、前方への身体重心移動を腰椎伸展や膝関節屈伸運動、足関節底屈により代償することになります。 そのため歩行能力向上だけでなく、障害予防の観点からも股関節伸展運動を改善する必要があると考えます。 股関節伸展動作の改善歩行におけるTstにおいて、股関節が伸展されることで抗重力筋である腸腰筋が伸張され、体幹-股関節の姿勢制御に貢献するとされているた

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ハムストリングス肉離れに対する復帰アプローチ.2024

以降の投稿予定記事はこちらから ハムストリングスの肉離れはサッカーの練習・試合中に発生する外傷・障害のうち30%は筋損傷との報告があり、同部位の再受傷率は約80%との報告もあることから、発生および再発率も非常に高いスポーツ障害の1つとされています。 ハムストリングスの十分な筋機能が改善していない状態でのスポーツ復帰は、再発のリスクが高くなり、その後のパフォーマンスにも影響を及ぼすことから、病期に合わせて適切なアプローチを行う必要があると考えます。 今回のnoteでは、

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体幹後屈制限に対するアプローチ

以降の投稿予定記事はこちらから 日常生活においても、スポーツ動作においても前屈位姿勢が多くなる現状において、後屈動作を制限されてきます。 重力に抗して身体を起こす動作である抗重力伸展運動は、身体を重力に対して身体を起こす(伸展する)動作であることから、後屈動作の評価・改善は身体機能を評価する上で重要な評価となり、その改善は動作改善のためのファーストステップとなります。 今回は後屈動作の改善のための評価とアプローチをご紹介します。 1.体幹伸展

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腰痛の評価・トレーニング

以降の投稿予定記事はこちらから 1.初めに腰痛は医師の診察や画像所見により原因が特定できる特異的腰痛と、原因が特定できない非特異的腰痛に分けられます。 画像所見の発展により、特異的腰痛と分類される割合が増加しているため特異的な症状をおさえつつ、臨床所見と画像所見が一致しない非特異的腰痛も考慮し評価を進めていく必要があります。 屈曲型腰痛 屈曲型腰痛はその名の通り、屈曲動作時に腰部に痛みが出る状態になります。 屈曲型腰痛の代表的な疾患名として、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎

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大殿筋機能改善のポイント(股関節伸展制限に対するアプローチ)

以降の投稿予定記事はこちらから トレーニングをする上で最もメジャーな筋肉の1つである、大殿筋トレーニングについてその目的と方法を整理していきます。 大殿筋は生理学的断面積が大きく、モーメントアームが長いことから力発揮に有利な筋であり、股関節を安定させるためにも重要な筋とされています。 今回は、臨床で多用されるヒップリフトの改善を中心に股関節伸展制限の改善から大殿筋の機能改善方法をお伝えして行きます。 1.大殿筋の解剖

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脊柱・骨盤帯の評価・徒手療法・運動療法

以降の投稿予定記事はこちらから 1.脊柱の重要性脊柱に付着する筋は遅筋線維が多く、身体の位置を適切に受容し、適切な位置に修正するために必要な固有受容器が豊富であることから、姿勢制御能力を高めるには脊柱に付着する筋群の柔軟性・筋機能を保つ必要があります。 遅筋は脊柱を安定させる役割を担い、脊柱の伸展運動では多裂筋が脊柱を分節的に動かし、長肋筋や広背筋は大きな力発揮を可能とすることから運動制御能力を高めるには、各筋の機能を高め役割分担できるようにすることが重要となります。

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ヒンジ動作の改善|股関節屈曲動作

以降の投稿予定記事はこちらから 鉛直方向への力発揮のためのトレーニングとして最も用いられるトレーニングであるスクワット動作において、股関節屈曲可動性が低下していることで骨盤後傾・腰椎後弯の代償が出現することで、重心位置が後方へ偏位します。 また骨盤後傾・腰椎後弯可動性が低下しているケースでは、十分な股関節屈曲可動性を得ることができません。 そのため重心位置を適正化し、鉛直方向への力発揮を十分に獲得するには骨盤帯を含めた股関節屈曲可動性が必要となります。 今回はスクワッ

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