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Osgood-Schlatter病 |➊ 評価

今回より成長期に多く発生する膝関節疾患の一つであるOsgood-Schlatter病に対するアプローチの方法についてご紹介していきたいと思います。

Osgood-Schlatter病の病因

Osgood-Schlatter病は脛骨粗面の圧痛、運動痛を主症状とする成長期の骨端症であり、小学生高学年から中学生の男子に多く発生します。

病因として、力学的に脆弱な脛骨粗面に対いて付着する大腿四頭筋の牽引力が繰り返されることにより脛骨粗面の炎症、部分的剥離、微小裂離骨折が生じ疼痛が発生するとされています。

治療においては保存療法が選択されることが多く、適切な評価を行うことが重要になります。

Osgood-Schlatter病に対する評価

Osgood-Schlatter病では大腿四頭筋の牽引力がかかるため、全身の姿勢評価と患部である膝関節に対する評価を分けてすることが重要になります。

➊姿勢評価

立位の姿勢において、骨盤が前方偏位している姿勢では下半身に対して上半身が後方に位置するため、大腿四頭筋の遠心性収縮による制御が求められ、緊張が増加している可能性があります。

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姿勢評価に加え片脚立ちやForward lungeによる動的な評価を行っていきます。

➋膝関節評価

大腿四頭筋の柔軟性低下はOsgood-Schlatter病において大きな危険因子として挙げられるため大腿四頭筋の柔軟性を評価していきます。

1|姿勢評価
・Single Stance test
・Forward lunge

2|膝関節評価
・大腿四頭筋柔軟性評価|HBD


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