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骨盤帯・股関節|マルアライメントに対するアプローチ

骨盤帯、股関節は体幹と下肢をつなぐ唯一の部位であり、身体重心の近くに位置していることからこの付近のマルアライメントは重心移動に影響を及ぼす可能性があります。

スポーツ選手の多くはオーバーユースにより股関節周囲筋の柔軟性低下が見られるケースが多く、骨盤帯・股関節のマルアライメントを有していることも多々見られ、慢性的な腰痛・股関節痛などを抱えていることも少なくありません。

そのためスポーツ現場においては骨盤帯・股関節のマルアライメント改善のためのアプローチは非常に重要になると考えることができます。

そこで今回は骨盤帯、股関節のマルアライメントの改善に必要なアプローチ方法を動画を中心に解説していきたいと思います。

このnoteでは骨盤帯・股関節疾患に対する、マルアライメント改善のためのリリースストレッチエクササイズなどをスライドと実技で紹介しています。

スポーツや臨床の現場で股関節疾患の対応が多いアスレティックトレーナー・セラピスト(理学療法士・柔道整復師・鍼灸あん摩マッサージ指圧師など)の方にはオススメの内容となっています。

ダイジェスト動画

<note概要≫
骨盤帯・股関節のマルアライメントに対するアプローチ方法を解説のスライド、実技(リリース・ストレッチ・トレーニングなど)を動画にて紹介しています。
1.股関節|大腿骨前方偏位の改善

2.骨盤帯|腰椎後弯と寛骨の獲得
3.股関節|骨盤前方回旋の改善
4.骨盤帯|骨盤下制の改善
5.骨盤帯|骨盤挙上の改善
6.骨盤帯|仙骨前傾の獲得


①股関節|大腿骨前方偏位の改善

股関節(寛骨大腿関節)は屈曲運動において、寛骨臼に対して大腿骨頭と大転子が後方に移動することによって関節の適合性が保たれ安定した屈曲運動が可能にあります。

股関節屈曲制限

しかし、股関節後方に存在する筋・靭帯。関節包など軟部組織の柔軟性が低下すると大腿骨頭が前方に押し出される大腿骨頭前方偏位を招きます。

大腿骨頭前方偏位は股関節屈曲時に股関節の前方組織が挟み込まれる股関節前方インピンジメントを発生させる可能性があります。

この原因として、大転子に付着する股関節外旋筋群の柔軟性低下は大腿骨頭前方偏位を誘発する可能性があるため、柔軟性の改善を図ることが求められます。

前方偏位


大腿骨頭前方偏位に対するアプローチ
①外旋筋リリース
②殿筋ストレッチ
③股関節回旋トレーニング

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