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再会 │ 2022/04/05 18:35:44

最近、HEAR; というサイトを知りました。
たまたまnoteで見つけたサイトで、元来人間の声が大好きなラジオ厨の私としては願ってもない音声投稿サイト。

そこで、六年ぶりぐらいに懐かしい声を聞くことが出来ました。
その方のお名前は、夜乃森きなりさん。
まだ僕が小学生だった頃、ニコニコ動画でよく声を聞いていた方です。奇卓部というTRPGサークルに所属していた方で、よくオンセを見ていました。
奇卓部自体はもう活動しておらず、かつてのメンバーの中にはTwitterのアカウントがもう無い方もいらっしゃって、とても寂しい思いをしておりました。もともと奇卓部の方々は心身共に不健康な方が多いイメージでよく誰が風邪をひいただのツイートが病んだだの様々あったのでそれを思えばまあ納得ではあります。

話が少々脱線してしまいましたが、今回見つけたHEAR; というサイトできなりさんが投稿してらした日々是ラジオというものを聞いて、本当に、本っ当に久しぶりにお声を聞くことが出来ました。
きなりさんのニコニコの方には2ちゃんねるの怪談の朗読が複数投稿されていて、何度も何度も聞いていた私としては新しいきなりさんのお話が聞けるなんて願ってもないことでした。もっと早くに見つけたかったと思いつつ、今この時、また出逢えたことを大変嬉しく思います。

私は昔からずっとROM専の人間ですのでTwitterのリプもしなければニコニコ生放送のコメントも打たない様な者です。ですから彼女は私のことをひとつも知らないでしょう。
そしてきっと、僕はこの先一生彼女のツイートにリプをすることもなければ彼女の動画にコメントすることもないだろうと思います。彼女だけに限った話ではありません。

実は奇卓部に出会ったのは元々半角四文字のお名前で活動されている歌い手さんのコミュからでした。(今回は彼に関しての記事では無いのでお名前は伏せさせていただきます。)その方に関しては本当に十年近く活動を見ています。僕は今年で17歳になりますので、小学校一年生の時に出会ったということになります。
当時ちょうどニンテンドー3DSが発売されたと記憶しているのですが、私はあまりゲームに興味が引かれなかった反面、ニコニコ動画にドハマリして彼に出会いました。コミケやニコバーのイベント、公式放送、超会議、ライブetc……様々な場所に出向きましたが、やはり年齢層は明らかに私より上の方ばかり。ただ身長が高かった私はお姉様方に紛れて彼の歌に酔いしれていたなぁなんて思います。彼のファンの方は皆様黒い服ばかりをお召になっておられてなんだか宗教みたいだね、なんてお友達とお話していたことも懐かしい思い出です。

ともあれ、生放送でのオンセをはじめとして、奇卓部のラジオ、キタクラッシュアワーや御本人の朗読動画など彼女の声をよく聞いていた私にとってあまりに嬉しい再会でした。今年の運勢を使い切ったのではないかしら、とまで思うほどに。
そして更に嬉しかったのは、きなりさんがご自身のnoteで日々の文章を綴ったり、pixivというサイトでシナリオを書かれていたこと。
この記事を読んでくださっている方の中にはTRPGをよく知らない方や全く聞いたことがないよ、という方もいらっしゃると思います。正直私も全てをわかっている訳ではありませんので、間違っていた場合はご愛嬌、ということにして頂きたいのですが、簡単に説明致しますと「ひとつのシナリオを元に自身が一人の登場人物となってサイコロの出目に合わせてリアルタイムで物語を構築していくゲーム」となるかと思います。
まあ僕が今から言いたいことにおいて分かっていてもらいたいことはTRPGにはシナリオが必要である、ということのみですので、気になった方はご自分で調べて見てください。ただし、沼にハマる覚悟を持って下さいね?(笑)
さて、お話に戻りますが、きなりさんもTRPGサークルに所属されていらしたので、彼女自身もオリジナルシナリオを書いていらっしゃいました。TRPGのシナリオやルルブは幾つ持っていても面白いですしKP(GM)をするのであれば何度でも読むものです。きなりさんのオリシに「相棒」というものがあります。友達と何度か回させていただいたシナリオです。
まあシナリオに限った話では無いのですが、私は彼女の文がとてつもなく好きです。文章というものは不思議なもので、言葉遣いであったりだとか接続詞の選び方であったりだとか、はたまた話の繋げ方であったりだとか…どんな話題の文章であっても、書き手の人間性というものがどうしても滲み出るものだと思います。それが良いところであるのか悪いところであるのかは私の知るところではありませんが。きっと、書き手の目で観た、物差しで測った、感じた、そんなものが文章を構築するパースになっているからだと思います。
きなりさんの文章は、とても人間臭くて美しくて。僕にとって凄く魅力的なものに感じられます。彼女のnoteを見つけてから物凄い勢いですべての記事を読みましたが、些細な日常の中で抱く感情や自分が感じたことに名前をつけたり、表現したりすることがとても上手だなと思います。彼女はとても優しい人間なのだなぁと、つくづく思うのです。だから、彼女が記した文章を読むことが出来るのがとてもとてつもなく嬉しいのです。HEAR; シナリオ部というところに所属していているため、きっとpixivでもまちまち更新していくのでしょう。pixivのシナリオの中にあった『銀のすぷうん』という作品で、猫の鳴き声を『なああん』と表すところがなんとも印象深かったですね。ああいった含みを持たせた文章を、私も書いてみたいものです。まあ当分は難しそうですがね。
そして彼女の語りもまた、僕はとても好きなのです。鼻濁音が美しいと思いました。私は声優さんが大好きであるように、人間の声というものを心から愛しています。女性の声の中では比較的低い類に含まれると思われる、きなりさんの声は僕の心に安らぎを与えてくれます。落ち着いた声だと昔から思いますが、日々是ラジオのきっと台本がある箇所なのであろう二十四節気の季節のお話をされている時の声が本当に好きです。きなりさんにはずっと喋っていただきたい。心からのお願いです。
またこれに関してはあまり強く言えることでは無いのですが、彼女のnoteで歌ってみたを投稿してみたいという希望が綴ってありました。言質とったど〜っ!のように急かすつもりもありませんし書いたからには必ず投稿しろなんて言うつもりも全くありません。でも、もしも、この先彼女が生きている中で行動に移すことがあったとするならば。私はとても嬉しく思います。きっと歌も素敵なのだろうと。そう思うのです。どんな曲が似合うかしら。とあさんのツギハギスタッカートなんてどうでしょう。ミクさんにしては珍しいあの低音がきっと彼女によく似合うと思います。なぁんて、妄想してみたり。

ひとつの出来事だけでこれだけ考えられるほどに、彼女との思わぬ再会は僕の心を躍らせました。
さまざな人が去っていくばかりのこの界隈で、また出逢えたことを大変嬉しく思います。生きていてくれてありがとう、と伝える機会があったのならば、ぜひ伝わって欲しいですね。 
臆病な僕にはそんなことを言える場所なんて無いのだけれど。


【夜乃森きなりさんのTwitter】

【夜乃森きなりさんのnote】

【夜乃森きなりさんのpixiv】

【夜乃森きなりさんのHEAR; 】

【夜乃森きなりさんのマイリスト】


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