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「けい」2023.7-10 活動レポート

初めまして。
関東で役者をしています、
演劇ユニット『赤キノコ山と蒸したお酢』代表、
創作広場「けい」作家部・俳優部のオガワジョージです。


今回は2023年7月~10月までのオガワの活動報告です。
「けい」の詳しい情報は下記のリンクから閲覧できます。









「憩」わかば本読み会 第1~4回


SNSの募集要項。


今年の3月頃から準備を行い、ようやく開催に至りました。
現在のメンバーは合計7名です。
そのうち俳優が2名、演劇未経験の方が5名です。
参加目的や興味関心、普段のお仕事などもばらばらです。

試行錯誤をしながら運営を行っています。
応募フォームにお答えいただいた方へオープンチャットURLをお送りし、
参加していただくという回りくどい閉じた方法をとっています。
僕が参加者の方々の目的や関心などを知ったうえで関われたらより良いかなと考えているためです。


オープンチャットへ参加された方へのご案内ノート

「わかば本読み会」はじめましての方へ

改めてはじめまして!
地域密着型一人演劇ユニット『赤キノコ山と蒸したお酢』オガワジョージです。ご参加くださり本当にありがとうございます。僕から少しだけ共有したいことがあります!

【わかば本読み会とは…】
「これから演劇を始めたい方同士でつながりながら、台本の読み合わせをしてみる会」です! 大まかな流れを考えてみました。

0、日程決め
月曜日の夜20時~22時でアンケートを取り、ある程度人数が集まったら開催します。

1、当日の自己紹介
zoomにて参加していただき、簡単な自己紹介をします。

2、台本の読み合わせ。
演じてみても、演じなくても、 聞くだけでも大丈夫です。
基本的には「音読する」イメージで大丈夫です。
もちろん慣れてきたら「演じる」にチャレンジしても大丈夫です!
楽しめる方法で参加してみてください!

3、感想会
読み合わせをしてみてどう思ったかを共有します。
隔週で台本を読めたらと考えています。
1回で読みきれなかった場合や、長い台本を読むときは2週に分けるなどで対応する予定です。

【僕が大切にしたいこと】
この会が安全で健全に運営/進行できるように、以下のことを大切にします。
・皆さんに演技の指導/演出をしません。
・皆さんが心地よく参加でき、演劇を楽しめる場づくりを目指します。
・皆さんに敬意と尊敬をもち、対等な立場でやり取りします。
・参加者の誰かの言動で「もやもや」「ヒヤヒヤ」したら、僕に相談してください。すぐに対応を行います。
・皆さんから僕の言動/進め方について、意見や苦情をいただいたときはすぐに対応を行います。

【参加頻度、退会について】
読み合わせに全く参加できなくても構いません!
ご自身の楽しめるスケジュールでご参加いただけたらと思います。
退会についても同様で「合わないな」「思っていたのと違うな…」となったときはいつでも退会して大丈夫です!
それくらいお気軽にわかば本読み会を考えていただけたら幸いです🙇
すくすくと楽しめる会にできたらと思います!
今後ともよろしくお願いいたします!


第2回の様子。
チャットも使ってワーク「ワンワード」を行いました。


月曜日の夜20時~22時で開催しています。
現在取り組んでいる戯曲は演劇集団キャラメルボックスさんの『銀河旋律』です。ペースは日によってまちまちですが、流れとしては

・雑談
・ワーク
・本読み
(・感想会)

という感じで、ゆっくりと進んでいます。
戯曲はこちらのページからダウンロードして使わせていただいています。



第3回の様子。
人形を使ってパペットワークをしました。


今年はさまざまなワークや物語を体験していただきながら、
来年からは以下のことも行えたらと考えています。

1.メンバーで集まり観劇
観劇はやっぱり演劇体験としては大きいものの一つですよね。
チケットを購入し、実際に足を運び、観劇をします。
一人ではちょっと行きにくい感覚が少しでも薄まるようにできたらと思います。
都合のつく方はその後もどこかで感想を言い合ったりするのも良いですね。

2.対面の読み合わせ
オンラインで行っている読み合わせを対面で行います。
目の前の相手と実際に声を交わし、舞台に立ってみる・演者⇔観客として観る⇔観られる、本を手に持って少し動いてみる体験もできたら良いですね。

3.講師を招いた演劇ワークショップ
色んな演技テクニックを扱うワークショップを行います。
マイズナ―テクニックやスタニフラフスキーシステム、クラウンやインプロ、戯曲読解などなどを体験していただけたらと思います。


僕自身もコミュニティの運営に慣れていきつつ、
コミュニティを広く深いものにしていけたらと思います!



今までの感想

「みんなと回し読みをすると、1人で文字を読むときには気がつかなかったことに気づくことができるのが不思議で面白いなぁと思いました。いつも雰囲気がほのぼのと温かいのもとても癒されていました。。」



今後の予定

今年度は月に2回ペースを目安に活動します。
下旬にアンケートをとり、僕を含めて3名以上だった場合に開催します。
来年度は月に1回のペースにしつつ、中身をより濃いものにできたらと考えています。


ご応募はこちらから。
https://forms.gle/yYsGVzpStLZ6pnRx6




「稽」サロンことの葉 第1回


第1回 フライヤー


2021年に別企画でつながり、
2022年に経堂での地域密着型展示会「人間賛歌」でお世話になった、
一般社団法人哲学のテーブルの長谷川さんとのコラボ企画です。
こちらも上半期から準備を始め、プレを行ってからの開催となりました。


サロンことの葉 第1回終了後の歓談の様子


場所は月光荘サロン 月のはなれ


19時~22時の計3時間を前後半に分けて行いました。
前半は濱口竜介監督作品の映画「ハッピーアワー」の本読みをしました。


本読みの様子。


濱口監督の著書『カメラの前で演じること』収録の「ハッピーアワー」。
1回目は演じるように、2回目は棒読みに近い読み方で声に出して読みました。
濱口監督の映画の制作方法は特徴的で、俳優さんたちとの読み合わせはできるだけ感情を込めず、ただ文字を声に出して読む時間が多いそうです。

長谷川さんに濱口監督の制作方法についてテキストでまとめていただきました。そのテキストを読んだあとに「棒読みをしてみてどうだったか」についての哲学対話に入っていきます。


”コミュニティボール”を回します。
持っている人だけが話せます。


読んでみての感想からさまざまな方向へ話が進んでいきました。


長谷川さんは濱口監督の制作方法を「いい声」「はらわた」「聴くこと」の3つのポイントでまとめています。
長谷川さんの作成したテキストから一部抜粋します。


「いい声をしているときがどういうときかと言えば、この人はもういま思ったことを言っているんだな、ということを素直に信じることのできる対話の時間だったと思います」

濱口竜介インタビュー フィクションを信じられるものとする『NOBODY』44号、2016年、9頁


個人的に、本読みを体験したあとの哲学対話では「いい声」がいくつかあったように思います。
「いま思ったことを言う」のを引き出すためには「はらわた」や「聴く」に無意識に焦点を当てることが必要で、哲学対話はそんな土壌が整いやすいのだと思います。

長谷川さんの文章がこちらです。




第1回感想


「哲学対話、最初にボールをもらうまですごく緊張したけど、だんだん何でも思ったことを、まとまらなくても変でも話して大丈夫な場なんだなって思えたのがよかったです」

「最初、”哲学対話”と聞いた時は堅苦しいイメージだったのですが、とてもラフな感じで進んでいったので楽しく参加できました。濱口さんの作品を観たことが無く、そこの共通言語を持っていたら良かったなと思ったので、『ハッピーアワー』見てみようと思います。2回目もお時間合えばぜひ参加させてください~。ありがとうございました!」

「『ハッピーアワー』が好きだったので参加しましたが、ハッピーアワー読んだことよりもそれ以外の対話の方が楽しくて有意義だったなと感じました! またあれば参加したい!」

「濱口さんに興味があったので色々調べたいと思える時間となりました。しっかり考える楽しさを再び実感しました。ありがとうございました」

「空間も、ジョージと長谷川さんの存在感も、参加者の雰囲気も心地よくて安心できる場所だった。哲学対話面白かった。結論出さなくて投げっぱなしでいい感じがよかった! 読み合わせも楽しかった。今度やる時は役固定するバージョンもやってみたいかも。棒読み議論はぼんやり考えていた色んなことが繋がった気がした。あとなんか早めに発言した方が、モヤモヤが解消されて人の話集中して聞けるようになるなっていう個人的な気づきもあった笑」



今後の予定

第2回
日時:11月6日(月) 19時~22時
場所:月光荘サロン月のはなれ
料金:1,500円 継続割・ペア割あり 併用可
定員:20名

第3回
2024年
1月 プレ第3回予定
4月 本格開催

直近になりますが、ご都合合いましたらぜひ!
第2回ご予約はこちらから。
https://forms.gle/jcuYEuuLwECbBXB39




「稽」音色、ひかる 銀座舞台芸術祭


10月22日(日)にピアニストの石田ユキさんとのコラボパフォーマンス「音色、ひかる」を行いました。
2023年5月にお声がけして制作開始。
計9曲(カバー8曲、オリジナル1曲)を歌いました。
詳しくは別レポートにまとめます。




まとめ、今後について

正社員として働きながら創作を続ける生活を半年以上しています。
上半期は単発の企画が多かったので、下半期は持続的に行う企画に取り組んでいます。そのなかで色々と問いや気づきが増えつつあるので、下半期レポートにてあれこれと考えてみたいです。

来年の春には「創作広場をつくろう」という企画を予定しています!



数年前から実践している”リアルタイム構築演劇ビジネスモデル”もとい”create model けい”の第一チェックポイントとなる企画です。

演劇を身近な文化にするために、地域に目を向け、演劇的な場をつくる。
地域に開いた演劇的な場に集まった人たちがコミュニティとなり、一つの小さな社会になって、情報が巡るようになるのではないか。

11月に打合せを行います。
今後も過程を公開していきますので、どうぞよろしくお願いいたします!


いただいたものはすべて創作活動にあて、全国各地を回って作品をつくったり、地域に向けた演劇活動の資金にします。「たった一人でもいいから、人生を動かす」活動をより大きく、豊かに頑張ります。恩返しはいつになるか分かりませんが、必ず、させてください。よろしくお願いします。