うつとのつきあい方(43)ゆでガエルの寓話
サラリーマンならゆでガエルの寓話を耳にしたことがあると思います。
ゆでガエルの寓話とは
カエルが入っている冷たい水を火にかけ、水温を徐々に上げていくと、カエルは温度変化に気づかず逃げ出さないため、最後は熱湯でゆで上がって死んでしまう……という内容です。
通常この寓話はいつまでも変化を好まず、過去を踏襲しているといつの間に環境の変化にとり乗り残され、気づいたときには手遅れになるというものです。
これはうつ状態にも全く違う意味で当てはまります。
日常的に許容範囲のストレスを受け続け、日々なんとかやり過ごすことができても、ある日許容範囲が結界し気づいたときには取り返しのつかないところまで来ている……という内容です。
私は入社して最初の配属からいわゆるブラックな職場で仕事をしていました。若いから半人前、他の人の倍仕事しないと一人前とはいえないと洗脳され、プレッシャーが常時かかり平日は深夜残業、休日もサービス残業が当たり前の職場でした(今なら一発アウトです 笑)
その当時は私も含め同じ年代は似たような環境でしたので、さして違和感を感じることはなかったのですが、体は悲鳴を上げていました。一番酷いときは朝起きてトイレに駆け込み吐瀉してから出勤というもザラでした。
体が悲鳴を上げていても思い込みは不思議なもので、自己肯定感が低いせいかもっと頑張らねばと思っていました。
病気が発覚するまで10年以上そういうものが澱となって重なっていたので、うつ病と判明し寛解するまで時間がかかるのは当然です。
昔と比べ、今は「うつ病」に対しての理解も深まり周りも協力的になったと思います。いつもと違う、なにか調子がおかしいと気づいたらすぐお医者さん(産業医)に相談することをオススメします。
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