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人間にしか出来ない仕事って?

最近、AIにホワイトカラーの仕事が取って代わられるとか、人類の仕事の7割は奪われるとか、そういう話題で溢れています。
確かにこの議論は、自分の人生を左右する重大なもののように感じます。

でも、本当にそうでしょうか?AIという理解を超えた存在に、萎縮しながら生きる人生でいいでしょうか?

この問いに対する私の回答は、"No"です。
今回、そんな心配が必要ないことを明らかにするために、あえてこの議論をしてみたいと思います。

AIと仕事

本題に入りましょう。
近年のAIの発展により、以前は人間だけが行えるとされていたクリエイティブな仕事にもAIが参入し始めました。ChatGPTなどの大規模言語モデル(LLM)やMidjourneyなどの画像生成AIの出現により、AIの可能性は目覚ましく広がりました。

でも、思い出してみてください。それ以前の一般的な見解では、肉体労働や事務仕事などの「単純な」仕事は早い段階でAIに取って代わられ、一方で弁護士や医師などの専門性の高い仕事や、画家やゲームクリエイターなどのクリエイティブな仕事、つまり「複雑な」仕事がAIに代替されるのは一番最後だと考えられていました。

AIと人間の能力を差別化する基準

しかし、現実はどうでしょうか。実は、人間が"単純"、"複雑"といった基準を用いて評価すること自体が限定的な視点であるということが明らかになってきました。例えば、GPT-4は米国の司法試験で上位10%を獲得し、多くの国の医師免許試験にも合格しています。また、様々な画像や動画を生成するAIも出現しています。これらは一般的に「複雑」とされる仕事領域ですが、AIはすでにそれらに対処する能力を示しています。

一方で、現在人間が行っている多くの肉体労働や現場で全体をコントロールする映画のディレクターなど、まだしばらくAIによって奪われそうにない仕事も存在します。ここで重要なのは、最新のAIと人間の仕事の境界線を定義しているのが、成果物やその過程をコンピュータにアップロード可能な形式(言語化や画像など)で表現できるかどうかという基準だということです。AIはデータさえあれば複雑な文脈やある種のパターンを読み取ることができます。つまり、その成果物がデジタルデータとして利用できるならば、AIはそれを学習し、生成することが可能です。

変わる基準と技術の発展

しかし、これはあくまで一つの基準です。現実には、もっと多くの基準が存在します。例えば、「独自性」です。AIは平均化した出力に強い一方で、参照元がない独自性の強い出力にはまだ弱いとされています。それはAIが既存のデータから学習を行い、その結果を出力するという性質上、全く新しいアイデアや独自の解釈を生成する能力はまだ限定的だからです。

しかしながら、これらの基準も技術の発展により、人間と機械の違いを示す基準ではなくなる可能性があります。
だからと言って、その可能性を悲観するのではなく、むしろそれを活かす視点が必要です。自分の興味を明確にし、AIを強力な味方にする生き方を模索することが求められています。

まとめ

AIは、私たちの仕事や生活を劇的に変えつつあります。しかし、その中でも、各々が自分の強みを最大限に活用する環境をみんなで作っていくことが、これからの時代を楽しく生きるための鍵となると思います。

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