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ポストコロナで”野球”は再興する

4月7日の政府の緊急事態宣言を受けてから早いもんで3週間が経ちました。
多くの人々が自宅中心とした自粛生活を余儀無くされている中で、スポーツもやっぱり平和の上に成り立っていたのだなぁ、と当たり前のことに気づかされている今日この頃であります。

”3拍子揃った選手”を楽しみにこの2020年の球春到来を楽しみにしていた訳でありますが、まさか”3つの密(ミツ)”なる特徴を持った得体の知れない【外国産のプレーヤー】によって、その球春がお預けを食らうなんて思っていませんでした。

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自粛生活も最初のうちはなんだかワクワクしていたもんですが、やっぱり人間である以上、誰かと触れ合ったり、馬鹿話したり、千葉ロッテの遊撃手争いを駄弁ったり、そんな日常が一番素敵だったなーと。

「なんでもないような日々が幸せだったと思う」なんて高橋ジョージはよく言ったもんで、そんな楽しかった日々を思い出す毎日。

いつもの同僚との会話は仕事の会議は「四角い箱庭」の中で執り行われることになり、Zoom飲み会なる”オンライン飲み会”が勃興し、半年前に「これからオンライン呑み会が流行るよ!」なんて言っても誰が信じてくれただろうか。それがたとえ、ゲッターズ飯田が言ったとしても、だ。

ともあれ、始まるはずだった野球は高校からプロ野球、そして海を越えたメジャーリーグまで中止。春のセンバツ甲子園も史上初の中止に追いやられて、夏の甲子園もなんだか怪しい状況(高校インターハイは一足先に史上初の中止となってしまいましたね。。。)

”夏の甲子園中止”となったらこれはまた社会的なインパクトも強いし、何よりも高校球児にとっては辛い。なんとも辛い。自分自身もそうではあったが、野球というスポーツに嗜むものにとって甲子園という存在はまず最初の強烈な”憧れ”であれ、その先にプロ野球選手を見据えた通過点としても、そこまでで燃え尽きる終着地としても魅力ある舞台である。
決して高校球児の多くは高校入学してからの2年半の時間だけでなく、幼少時期から甲子園を目指していた時間全てを”リセット”としてしまう可能性がある。これは本当になんとも形容しがたい。

なんとか夏の甲子園は開催してほしいと切に願う。

やっぱりスポーツは元気の源だ。
それはサッカーでもスイミングでもなんでもそうだが、個人的な贔屓でやっぱり野球がナンバーワンだと思う。

そしてその理由は野球というスポーツの特異性にある。
どのタイミングまで沈静化するかわからないポストコロナ時代に於いてはこの野球の特異性を持って、改めて野球人気の再興が起きる可能性があると信じてる。

なぜなら、野球はバットとボールという道具を利用して”適度に相手と距離を測りながらプレー”できるスポーツなのだ。
今のコロナ対策を必須となる時代の中に適したスポーツではないだろうか?
そしてこれまでの歴史の礎がふんだんに蓄積されている野球こそもう一度ポストコロナ時代に見直される可能性を秘めている。

【野球こそポストコロナの申し子だ!】と思う理由を挙げてみる。

<野球こそポストコロナ時代の申し子のスポーツである理由>
・マウンドから打者までの【18.44メートル】は飛沫感染のリスクは低い
・投手が投げる前に唾をつけるのも元々ルールで禁止されている。

(故にウイルスが付着するリスクも低い)
・マウンドに駆け寄る投手と捕手の作戦会議時「口元を隠す」というマナーも定着。
・タッチプレーの際は”グラブという厚い皮の手袋”で行うスタイルの確立済
・ピンチにマウンドに集まる人数も内野手全員集まったとて、5名程度でしかも短時間で”密”は解かれる。
・ランナーは出塁しても”野手と一定の距離を常に保つ(=リード)
・フィールドには9名いるが、いずれも「2メートル以上の間隔」を維持

それ以外にも挙げてばキリがないが、考えれば考えるほど野球こそポストコロナの後に人々を楽しませるスポーツの最右翼にいると感じてならない。

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基本的には野球はお天道様の下でやるではあるので「換気の悪い密閉空間」でやることにはならないし、9対9のスポーツかつ前述した通りプレー中は「お互いが一定の距離感を保ったまま」プレーが進行する。
さらには密接な場面は勝負事の中では起きづらいし、それが起きる可能性があるとしたら【審判への監督の抗議】などだろう。
これもビデオ判定システム”リクエスト”を徹底することで「間近で会話や発生をする」ということは避けられそうだ。

野球ファンとしてはやっぱり”生で球場で観戦”したいという気持ちはあるが、このまましばらくは”感染を避けた観戦”を強いられることになるだろう。その部分においては課題は残る。

ただ、その課題はわかっていながらも未だに”球春の到来”が待ち遠しい。



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