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カラーの色を狙った色に発色させる方法

今日はカラーが苦手な美容師さん必見の

カラーを狙った色に発色させる僕なりの方法を

なるべく簡単にわかりやすく

言語化してお伝えしようと思います。

特にカラーの色が多種にわたる現代の美容技術においては必須なテーマとなりますので

ダブルカラーなどのワンメイクで終了しない

複雑なカラーを理解するのに役立つこと間違いなしです!!

カラーが得意な方はそっとページを閉じて自分に必要なスキルを学んでください。

苦手意識がある方は少しでも払拭できるように

簡単に要点だけをまとめてお伝えしますので

日頃のカラーにとりいれてもらえれば幸いです。


少しだけ昔話をしますね。

僕が育ったサロンでは

今ほどカラーの技術も進んでいなく、白髪染めカラーの多いお店でした。

カラーの選定は

先輩のを見よう見真似で覚える感じでしたが

基本は前回と同じ方が多く言われた色を染めていた感じでなんとなくカラーチャートをみてこの明るさのこの色といった感じでした。

その後スタイリストになってから

渋谷、原宿、新宿、池袋と

若者の流行の街で美容師さんをすることになったわけですが

カラーの知識は未熟だった為始めは上手く染めることができずとても苦労しました。

そんな僕でもカラーの基準となる軸を1つもってから

そこを基準にカラーの幅を広げていけるようになり

今ではカラーが1番好きな技術になりました。

そんなとっておきのカラーの法則をお伝えします。


まずはカラーを発色する為に

2つの大事な構成を理解すること。

それは明度と彩度です。

明度とは

カラーの明るさですね。

1〜4レベル 暗い黒色に近い

5〜6レベル 暗めダークブラウン

7〜9レベル ブラウン

10〜12レベル 明るめのブラウン

13〜15レベル ゴールド

16〜レベル ペールイエロー

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こんな感じです。レベルが上がるにつれてどんどん明るくなります。

当たり前ですがこの明るさを理解しましょう。

近年流行りの透明感あるカラーは

基本的には12レベル以上の明るさが必要になることが多いです。

つぎに彩度ですね

彩度とは

色味のことを表ます。

画像2


そこで常なイメージしてほしいのはこの色相感ですね。

パッと頭に浮かんでくるようになるまでこの図をインプットしてください。

図を覚えたらそのあと意識することは簡単です。

向いあう色は補色というのですが

向いあう色が合わさると打ち消しあう。打ち消しあった色は無彩色になる。

この2つだけ覚えて下さい。

これが理解できると黄色味の強い髪色にアッシュ系のカラーを重ねて緑の髪色になったりすることがなくなります。

色相環でみても黄色に青色を足していくと交じりあって、間の緑になることがわかりますよね?

そのようにこの色相環を見て自分の選んだ色はどのような色味になるのかを予測してカラーを選んでいきましょう。


ここまで書いてきて、

明度と彩度

そのくらい誰でも知ってるよ。

それを計算してカラーするんでしょ???

と思ってる方、正解です!!!

ですが、

わかっているけどカラーがなかなか上手くいかないあなたはななんでしょう?

この内容は頭に入ってるのに上手くカラーが発色しない。

そんなあなたはきっも次のことが本当の意味で

理解できていないからです。

そう、カラーが上手くいかなかった僕のように。

それは、

染める前の髪には目に見える色と目に見えない色がある

???はっ?なんだそれ?

ここです。ここが僕が今までたくさんのお客様を担当して経験を積んで理解できるようになったところです。

カラーが上手い美容師さんは必ずといっていいほどこのことが体に染み付いたように本能レベルで理解できていると思います。

言葉では理解できないかもしれませんが僕なりわかりやすく伝えます。

1ヶ月に13トールの明るい色から暗く染めて

現在8トーンくらいの色でご来店。

そうすると一見

お客様のカラーは8トーンのブラウンから染めはじめることになる。

ここが上手くいかない理由になります。

察しのいいあなたには理解いただけたでしょうか?

そうです。

一見目に見える色は8トーンでも

目に見えない履歴のカラーのアンダートーンを予測するとお客様のトーンは8レベルよりもっと高く11レベルくらいのアンダートーンの残りがあるわけです。

文字で説明するとわかりずらいですが

アンダートーンで今現在髪にどのくらいよ赤み、ブラウン味が残っているのか、今現在どのくらいよ透明度があるのかを考えます。

このアンダートーンを見極めてカラーをすることが

狙った色を発色できる秘訣となります。


3つをかけあわしてカラーをしていくとこうなります!

表現したい色=【アンダートーン+明度】+彩度

こういう図になります。

これが僕の狙った色にカラー発色させる方法の軸になります。

カラーの上手く美容師さんは

意識的にかもしくは長い経験やセンスから

無意識的にこのことが理解できている人が多いと思います。

そしてもう1つ。


ブリーチの壁があることを理解する。

体感ですがカラーチャートには

ほぼ全てのメーカーさんのチャートに

同じ色見えるでも

黒髪に染めたイメージ、明るい色に染めた発色の綺麗なイメージと2パターンあると思います。

基本的に発色のいい綺麗な色の髪いろにするには

色味のもっている強さにもよりますが

2回以上2回、人によっては

3回とブリーチをして髪の赤みを限りなく削ってカラーをしないと色が純粋に綺麗な色になりません。

1度のブリーチである程度なんでも色が入ると思っているのは間違いです。

そのなりたい色にあわせて

アンダートーンを削る

赤みをとって黒の髪を白くしてから染めるのがベストです。

黒い画用紙にお絵かきするよりも

白い画用紙にお絵かきしたほうが

色も綺麗にはっきりわかりますよね?

それと一緒です!!

では最後にまとめます。

綺麗な狙ったとおりのカラーに発色させる為には

まず

①アンダートーンを理解する

②希望の色味に対して足りない明るさ赤みを補う明度調整をする

③今もってる色味【ブラウン味】に足りない色味を彩度で調整する

④アンダートーンを見極めてカラーの調合する

⑤ブリーチには1回、2回、3回とそれぞれ壁があることを理解する

以上⑤つの点を基準にして

楽しい美容師LIFEをお送り下さい。

今回は美容師さん向けになるべくわかりやすく

書きましたが参考にしてもらえると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。





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