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すずめの戸締まり

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『すずめの戸締まり』は今まで観た映画の中で、トップクラスに良かったです。多くの人が感想や考察を書いていますが、私が読んだ中で共感できるものやハッとさせられたものを集めてみました。…
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2023年8月の記事一覧

感想:『すずめの戸締り』

 タイトルにある通り、ネタバレありです。  かつ、「軽くネタバレするけど、作品を楽しむ上では支障ありません」というレベルなく、作品の核心に迫る点もネタバレしてます。なので、今後見るつもりの方は、下記読まないことをオススメします。  一言だけ書くと、作り手の勇気と覚悟と誠実さを感じる、すばらしい作品でした。おすすめです。 * * *  何か所も泣いてしまったんだけれども、最も涙してしまったのは最終盤、主人公のすずめが過去の自分と出会うシーンだった。  東日本大震災後、

映画感想文「すずめの戸締まり」まるで決意表明のようなラストに胸打たれた

現実は残酷だ。 やりきれないこと、どうしようもないことがそこかしこで毎日起こってる。 もっともらしく世界の終わりを語る人もいる。 だけど、それが正しいかどうかに興味はない。一人一人の意志が未来を作ると思うから。 賢い評論家より愚かな夢見人で在りたい。 子供の頃の不幸な出来事で心に傷を負う17歳の女子高生すずめが、災いを起こす扉を閉める「閉じ師」の青年草太と過疎化や災害で廃墟になった土地を九州から東北まで鎮静の旅に出る、ロードムービー。 胸の痛む出来事もアニメー