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すずめの戸締まり

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『すずめの戸締まり』は今まで観た映画の中で、トップクラスに良かったです。多くの人が感想や考察を書いていますが、私が読んだ中で共感できるものやハッとさせられたものを集めてみました。…
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2023年6月の記事一覧

カンボジア地方都市にて、すずめの戸締り

どうせ公開しないだろうと思い日本映画は諦めていたのですが、なんとカンボジア・シェムリアップでも公開しているのを知って、前知識ゼロで長男と見に行きました。(日本語音声、英語・クメール語のダブル字幕、$3.5でした) ああ、これは「天気の子」の地震バージョンかと思って見ていると、最後の30分ですずめが東日本震災孤児と気づき涙。 そういえば最初に東北弁が聞こえていたのは間違いではなかったんだ(東北弁が聞こえたはずなのに、舞台が九州だったのであれ?聞き違いかなと思った)と、また12

「すずめの戸締り」が僕に刺さりすぎた理由を考察する①

導入;「すずめの戸締まり」について2022年11月11日公開の映画「すずめの戸締まり」は皆さんご覧になられただろうか。「君の名は。」、「天気の子」を手掛けた新海誠監督最新作であり、日本はもちろん、多くの国で人気を博した作品であることはニュースなどで取り上げられていたように記憶している。(さすがにファンとしてのバイアス抜きで考えても) 以下大体敬称略 (2022年11月11日、TOHOシネマズ二条にて) そんな「すずめの戸締まり」(以下「すずめ」)は、あまりにも僕に刺さり

映画・新海作品「すずめの戸締まり」と「君の名は。」キャラの強さが伝わってくる

すずめの戸締まりが終映した。かなり面白く、4回は観たと思う。終映上映にもいったし、久しぶりに2回以上同じ映画を観た。印象的な映画だし、映像もきれいだ。 ロードムービー映画でコロコロ場面が変わるのが面白かったし、その先々でいい人、優しい人に出会うのが嬉しかった。現実だとなかなかないし。 映画だからと予定調和じゃんといいたいが、物語の後半はつらいから結構キツイ。サイショは日常を描くのだが、最後は過酷な現実にも向き合う。 新海作品は映像も素晴らしいが、キャラの強さがいい。すず