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黒っぽい服着てちょっぴり品があった

四十九日法要の会場で会ったとき、保育園児の孫娘が怪訝な顔を見せた。私は葬儀のときと同様に喪服を着てマスク姿だ。葬儀の日はニコニコしていたのに、法要の日はなぜか最後まで笑顔なし。

無事に四十九日法要を済ませ、後飾りの祭壇も役割を終えた。後飾りはお清めなどの必要がなく、ごみ処分してもいい。だが、ごみとして捨てるのは抵抗があるため、葬儀社に回収をお願いした。

後飾りは、故人が仏様になるまでの四十九日間、家で過ごすための仮の祭壇である。21日でちょうど四十九日。一輪挿し、香炉、ろうそく台、線香立てなど一式引き取ってもらうことにしている。

法要の日、小2の孫娘に「天国ってどんなところなの」と聞かれた。「行ったことないけど、いい人ばかりいて、楽しいところだよ」と答えた。黒い服を着ているせいか、ちょっぴり品があった。

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