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農繁休業は不必要と投稿/遠野雑記帳

牛の世話(05年7月3日) 我が家は農作業(田植え、稲刈り)が毎年遅れがちだった。働き手が少ないため小学生のころから家の仕事を手伝った。

田植えの時期は農繁休業で、学校が約1週間休みになる。田植えを終えた近所の人が、無償で手伝に来てくれ、私も負けずに田植えをしたものだ。

小学6年の時、岩手日報に、農繁休業は不必要ではないか、と書いて投稿した。手伝わずに遊んでいる人が8~9割はいた。小1と中3では仕事量が違う。全学年まとめての休業は、子ども心に不公平と思っていた。

後日「農繁休業について思う」と題して掲載された。自分の書いた文章が新聞に載りうれしかった。反応というかその辺は昔のことで思い出せない。

私は両親の働きぶりを傍で見て成長した。農家に休日なんてなかった。たばこ、炭焼き、蚕、牛の世話、高校3年の夏休みには植林もした。いとこが、育ったその木で、取手市に家を建てている。

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