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級友に転校を知らせず仙台から消えた

新学期が始まった。窓越しに小径を見る。黙々と歩く数人の小学生。児童の姿が途絶えると、今度は幼稚園に向かう母子が通り過ぎて行く、夏休みが終わり朝の小径の光景も戻って来た。

朝日新聞の「夏休み中に退職 先生足りぬ新学期」(8月29日付)を読む。記事の内容は省略し、代りに夏休み中に転校した話を書く。今考えても解せないバタバタした2カ月間だった。

仙台勤務時、上司に「7月か8月に東京へ戻す」と言われた。息子は小1、娘は幼稚園。転勤の月日が分からず転校、転園手続きが出来ない。時間が経ち辞令が出たのは8月上旬である。

クラスメートに転校も知らせず仙台から消えた。上京当日、担任の先生一人が仙台駅まで見送りに来てくれたのがせめてもの慰め。住宅問題もいろいろあり、すべて「お金」で解決した。

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