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最強の茶殻処理法

ペットボトルなどの緑茶飲料の消費量が増える一方で、消費低迷が続くリーフ茶。リーフ茶の課題である「淹れた後の茶葉を捨てるのが面倒」に対応するため、簡単な茶殻処理法を考えてみました。

リーフ茶の消費状況

 まずはリーフ茶の消費状況について見てみましょう。農林水産省の「茶をめぐる情勢」によると、1世帯当たりの茶飲料の支出金額は増加傾向な一方、リーフ茶の支出金額は減少が続いています。

農林水産省 茶をめぐる情勢(令和6年3月時点)https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/cha/attach/pdf/ocha-78.pdf

 1世帯当たりのリーフ茶の消費量も、2007(平成19)年から減少が続いています。

農林水産省 茶をめぐる情勢(令和6年3月時点)https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/cha/attach/pdf/ocha-78.pdf

 一方、農林水産省の「データで育む緑茶のグランドデザイン調査報告」を見ると、日本茶を淹れない理由の多くが「淹れた後の茶葉を捨てるのが面倒」「淹れた後の洗いものが面倒」となっています。そのため、その「面倒」を軽減することで、リーフ茶が飲みやすくなると考えました。

農林水産省 データで育む緑茶のグランドデザイン調査報告https://www.maff.go.jp/j/kanbo/dx/attach/pdf/syouhisyatosannchi-3.pdf

用意するもの

  • コーヒードリッパー(円錐型推奨)
    ハリオ式の円錐型ドリッパーを推奨します。なお、茶渋が付着するので、定期的な清掃は必要となります。

  • コーヒーフィルター((円錐型推奨))
    同じくハリオ式の円錐型フィルターを推奨します。1枚3円程度のランニングコストとなります。

  • 電子レンジ

手順

 まずは、コーヒードリッパーにフィルターをセットし、急須の中の茶殻を水で流し込みます。細かい深蒸し茶も、フィルターでキャッチできます。

 続いて、茶葉の溜まったフィルターごと、電子レンジで加熱し、水分を飛ばして乾燥させます。水分を飛ばすことで、虫やカビ、匂いの発生を防ぐことができます。電子レンジの前後で自然乾燥させるのも良いかもしれません。

ドリッパーについて

円錐型ドリッパーはいくつかのメーカーから出ているため、各社の製品の特徴を記載します。

  • 珈琲考具 ドリッパー
    ワイヤーフレーム製で通気性がよく、自然乾燥に向きます。一方、茶渋が付着した際は、ワイヤーフレームの清掃がやや面倒かもしれません。定期的に塩素系漂白剤での洗浄をお勧めします。

  • ハリオ V60透過ドリッパー
    取扱店舗も多く、500円台から入手できます。樹脂製だけでなく、磁器製も選べます。ドリッパー内部に「スパイラルリブ」(溝)があるため、ドリッパーとフィルターが密着せず、空気が抜け、自然乾燥に向きます。

  • ユニフレーム コーヒーバネットcute
    珈琲考具ドリッパーと近い構造ですが、こちらはバネ型のため、折りたたんで持ち運ぶことができます。こちらも自然乾燥に向きます。

  • コーノ式 名門ドリッパー
    ハリオ式と近い構造ですが、ドリッパー内部のリブ(溝)が小さく、ドリッパーとフィルターが密着し、空気が抜けづらい構造となっています。このため、自然乾燥にはあまり向かないと思います。

以上、最強の茶殻処理法でした。

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