廃校のカフェ、1周年を迎えました。
おかげさまで、MUKASA Coffee & Roasterは1周年を迎えました。
このお店をやると決めた時期、それは2020年の末くらいでした。
コロナの打撃を受けた弊社は、CORNER、タリーズコーヒー橘通り店を閉店し、そしてイオンモール「九州パンケーキKitchen」も閉めるすることが決まっていました。
従業員の雇用を守るために、聖域なく(人以外の)事業リストラや業務効率化を行い、大切なお店も複数店舗失って失意のどん底にあったことは否定しません。
そんな中で、「九州パンケーキKitchen」の運営を通じて培った製パン技術を捨てるのか、また、未だ真新しいパンオーブンを含む厨房機材を処分するのか、本当に悩み抜きました。
ここでの役員会での「決断」が大きな分岐点になったと思っています。最も厳しい嵐の大海原の真ん中で、今にも沈没しそうな船の中で、次の航海に向けた計画を立てるようなものです。
よく勇気を振り絞って、前へ進んでくれたと、心から経営陣を誇りたいと思います。そして、それからオープンまでの1年間はまさしく荊(いばら)の道を素足で走るような苦痛を伴う日々でした。
オープンの時に書いたエントリを読み返すと、胸に込み上げるものがあります。
僕は、この店が大好きです。
素材にこだわった焼きたてパン、毎週必要な分を焙煎してお届けする自家焙煎コーヒー、そして少しのスイーツと、週末にはスパイスカレー。
手作りの暖かさがあり、誰にも愛される店へと地域の方々に育てていただきました。
コロナも終息に近づいてきた(と思っていますが)この頃は、カフェの営業と連動した様々なイベントも開催されるようになってきました。セミナーや、勉強会など、MUKASAを指名していただいて此処を使いたいという方々からの問い合わせも増えています。アットホームで一体感のある、とても良い会場だと思っています。
いろんな想いがありつつスタートした、MUKASA Coffee & Roasterですが、僕らの会社にとっても様々なポジティブな変化をもたらしてくれています。
この3年間、飲食店を経営する会社は、総じて自信を無くしかけた瞬間があったかと思います。しかし、前を向いてチャレンジすることの尊さは、次の時代へ歩を進めるためのドアを開ける”鍵”を見つけるためのヒントをくれるものです。
何よりも、多くのお客様が楽しんでくださっている風景は美しい。
人口わずか12,000人の高岡町からの挑戦です。
葛藤と激闘の日々を振り返るのは、まだ早い。今日を迎えたことを感謝に変えて、毎日をスタートラインにしていきます。
みなさん、ぜひこれからも応援してください!ご来店お待ちしています。
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