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台風一過、見えてきたこと。

スパー台風、未曾有の勢力だと言われていた台風14号が、9月18日〜19日の早朝にかけて鹿児島〜九州西部をなめるように北上していきました。
恐怖を感じるほどに凄まじい風雨でした。

九州全域をすっぽりと飲み込むほどの大型の台風が、920-30hPa規模で上陸するというのは記憶がありません。いやー、すごかったです。

九州をすっぽりと飲み込む巨大台風

一夜明けると、徐々に被害の状況が見えてきました。

宮崎県は台風進路の東側にあたり、台風の動きも遅かったために、18日の午前中〜ほぼ一昼夜にわたり雨が降り続いたことによって24時間雨量が800ミリを超える豪雨となった場所があります。
また、各地で水の被害が激しく、農業用地の冠水、ハウスの倒壊、なども多く、農家にとっては心を折られる辛い秋となりました。

国道327号線塚原ダム付近、諸塚〜椎葉に向かうトンネル手前の道路完全に無くなってます。327号、388号、265号など他の道路も含め…椎葉、諸塚、美郷、東郷と冠水、崩土、決壊など出ているそうです。(石田達也さんFB情報)

各地で停電も続いており、19日10:00am現在で82,000戸が未だ停電中とのこと。生活インフラの復旧は夜を徹して行われていますが、如何せん規模が大きく、中々見通しが立たない状況のようです。

県内全域に設置された避難所には、1万人以上が身を寄せて眠れぬ夜を過ごしました。新型コロナウィルス対策で収容人数を絞っていたこともあって、「満員」となった場所も多く、ネット情報がとれない高齢者にとっては避難できる場所が中々見つからないといった一部の方もいたようです。

一方で、僕は宮崎市のLINE登録をしているのですが、数十分おきに次々と情報が送られてきて宮崎市の発信能力が格段に上がっていることを実感しました。今年1月に新しい清山市長が誕生したのですが、「広報能力は地域防災に直結する」と、あらゆるチャネルでの情報発信の高度化・整備を進めていたことが功を奏したのではないかと感じました。

ところで、数年前に、友人がJR宮崎駅に勤務していた時に、駅に勤務する皆さんと交流会をしたことがあります。

線路整備や駅舎整備をする鉄道員(ぽっぽや)さんは、台風が来ると徹夜で駅舎に詰めていて、万が一の事故や、一旦運休になった路線再開時の全路線の線路の安全確認をすると聞きました。

”災害は必ず起こる。それを最小限に食い止めて、そして起こってしまった災害をいち早く復旧させて市民の生活を守ることが私たちの仕事です”

台風が来るといつも、その時の鉄道員さんの言葉を思い出します。

今日までの数日間、そして台風一過のこれからの数日間…まさに眠れない職業の皆さんがたくさんいますね。ハウスや農場の復旧にあたる、地域の食を支える農家さんもそう。インフラを担う高速道路の方々もそう。電力会社もそう。おかげさまで僕らは日々暮らしている、ということを思い知らされた数日間となりました。

さて、弊社のグループ店舗もこれから順次オープンです。

いつもの日常の中でホッとくつろげる場所を提供し続けるのも僕らの仕事です。眠れない夜を過ごし、お疲れの皆様を少しでも癒せるように笑顔でお客様をお迎えしたいです!!


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