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第22回九州ビネガー会が開催されました。

2021年11月17日、第22回九州ビネガー会が実施されました。新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、オンラインとリアルを合わせた形での開催をとり、事務局を含め13企業、23名が参加しての開催となりました。

和食の名人による勉強会で、「酢」の有効性を実感

会の前半(14時15分~16時)は、和食の名店「分とく山」総料理長・野﨑洋光さんによる勉強会でした。「九州ビネガーTSUNAGU」の『シリーズ 和食の名人・野﨑洋光が語る「酢」の魅力』でもおなじみの野﨑料理長が、参加企業各社様の商品を実際に使って、さまざまなオリジナルメニューの実演を行いました。

伝統の調理法にとらわれず、本当においしい料理を作るための新たな調理法の考察や実践でも知られる野﨑料理長。この日に実演された「ぶりの白たたき」「イワシ煮」「鴨の酢煮」「煮豚」「ぽん酢ゼリーのサラダ」でも、ちょっとした工夫で調味料それぞれのおいしさをさらに引き出すコツを、伝授してくださいました。

野﨑料理長勉強会画像①修正版

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たとえばぽん酢に使う黒酢は、いったん火を入れてから合わせると味がまろやかになる。イワシを煮るときの酢は、酸味だけでなくうま味を足す役割がある。鴨など脂っぽい肉の味付けにフレンチではオレンジを使うように、和食では酢を使ってさっぱりとした味に仕上げる。合わせ味噌や、いしる醤油のシンプルなソースが、煮豚のおいしさをさらに引き立てる。ぽん酢のゼリーをくずしてラー油でぴりっとした味を加えたドレッシングが、野菜の味を引き立てる、など。

また料理の合間には、「余計なことをしなくても、シンプルな組み合わせでおいしくできるのが、九州の調味料ならではの底力」「湿気が多く、素材の保存には向かない気候の日本だが、それゆえに発酵という豊かな文化が育った」といった野﨑料理長のお話もうかがうことができました。
次々と出来上がる料理をリアル会場で試食した参加者からは、「発酵調味料の魅力を再発見できた」「ぜひ今後の参考にしたい」といった声が聞かれました。

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参加企業様各社の貴重な意見交換の場に

続く後半(16時~18時)は、九州ビネガー会総会が行われました。総会では参加各企業様から2021年の振り返りと、2022年に向けた展望をお話いただきました。

少しずつ世界各地で開かれるようになった展示会や、その様子。観光などの移動が難しいなか、地元のお客様を大切にした新しい事業の試み。家食が増える状況で、期待される商品。コロナ禍で注目される免疫力と酢の関係。こうしたコメントを通じ、貴重な情報交換の場になりました。

続いて、「九州ビネガー会」公式アカウント「九州ビネガーTSUNAGU」の活動報告が事務局より行われました。昨年度も好評をいただいた会員企業様の取材記事をはじめ、各種の記事を配信する予定などが報告されました。また「学術的な記事に注目が集まりやすい」といった現状をふまえ、そうした読み応えのある記事を増やしていきたいとの展望もしめされました。

締めくくりには参加企業様ご提供の飲料で乾杯が行われ、第22回九州ビネガー会はなごやかに閉幕いたしました。

野﨑料理長勉強会画像③