見出し画像

戦国の美女「細川ガラシャ」の壮絶な生涯とは!?

こんにちは!きゅうりフットボーラーハッシーです。

大河ドラマ麒麟がくる。
物語もいよいよ佳境に入ってきましたね。
今日はそんな大河で芦田愛菜さんが演じている人物。
細川ガラシャ(明智玉)についてお話ししていきます。


細川ガラシャご存知でしょうか?
名前だけ見るとハーフなのかな?と思われる方もいるかもしれませんが、これはキリスト教の洗礼名で、純粋な日本人です。
しかもあの明智光秀の娘なんですね。
戦国一の美女と呼ばれるくらい美しい容姿をもっていたガラシャですが、その生涯はなんとも悲劇的でなんです。

父親である明智光秀が信長を討ったことで、世間から「謀反人の娘」という扱いを受けて、その後の人生が一変してしまうんです。
ではその生涯を振り返ってみましょう。

細川ガラシャは明智光秀と煕子(光秀の正妻)との間に生まれました。
ちなみに本名は明智玉だそうです。

玉は15歳の時に信長の仲介で父親である光秀と親交が深かった細川藤孝の息子、細川忠興に嫁ぐことになりました。
ちょうど先週の大河でそのシーンがありましたね。

2人は子宝にも恵まれて、順調な結婚生活を送っていたのですが、ある出来事をきっかけにそれが一変してしまうんです。

それがあの有名な本能寺の変。
父親である光秀が主君の信長を討ってしまった。

このとき光秀は細川家に援軍を要請したが、
忠興はそれを拒否して秀吉に味方して、秀吉の軍に敗れてしまいました。
この瞬間、玉は「謀反人の娘」になってしまったんです。

しかし忠興は玉を溺愛していたのでこの時、
離婚する事ができなかったんです。
それでも世間体的に謀反人の娘を罰する姿勢が必要で、玉は幽閉される事になりました。

幽閉といっても屋敷を建てて軟禁するような感じで、
秀吉に従う意思を示す一方で、玉を敵から守る意味合いもあったそうです。
こうやって見ると夫の忠興は優しい旦那さんに見えるけれど、実は溺愛しすぎるあまり、ものすごく嫉妬心も強かったんです。

2年間の幽閉を経て、玉は大阪の細川家の屋敷に戻ることになるのですが、
忠興は屋敷から一歩も出さずに家臣からも隔離するんです。

ある時、玉が偶然出会った植木屋に声を掛けて、相手が挨拶を返すのを見ただけで、その植木屋の首をはねてしまうくらい短気で嫉妬心が強かった。

幽閉生活からのそんな夫との生活に嫌気がさしたのか、玉はキリスト教にのめり込み始めるんですね。

そして夫が秀吉の命令で九州征伐に向かって留守の間に、こっそり洗礼を受けてここで「ガラシャ」という洗礼名をもらうことになるんです。

九州から帰ってきた夫の忠興はこれに激怒して、
ガラシャにキリスト教の信仰を止めるように迫ったが、ガラシャは一切屈せずに反抗の意思を示しました。
めちゃくちゃ強い女性ですよね。

さすがの忠興も仕方なく黙認することになったのですが、この一件が更に2人の夫婦仲が悪化する原因になっていきます。

そして1600年、遂にガラシャは悲劇的な最期を迎えることになるんです。

この時は関ヶ原の戦いが起こる間近で、家康陣営と石田三成を中心とした豊臣陣営が対立していた時期。

夫の忠興は家康と共に上杉征伐に向かっていました。

細川家は影響力のある名門なので、両軍とも味方に欲しかったんですね。
三成は忠興の不在を狙って屋敷を攻撃して、ガラシャを人質にしようとしました。
これは人質にする事で細川家を自分達の味方にするため。

実はこの時ガラシャは、忠興から自分の不在で万が一の事態が起きたら「自害するように」と言われていたそうです。

だから三成からの再三の人質要請を拒否して、
最終的に死を決意するんです。

ところがキリスト教では、自害する事を禁止されているので、家臣に刀で自らの身体を突かせて、屋敷ごと爆破して壮絶な最期を遂げることになります。

これをきっかけに三成は大名の妻を人質に取ることをやめたそうです。

ガラシャは死に際に辞世の句を残すんですけど、
それが印象的だったので、紹介したいと思います。

「ちりぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」

「これは花も人も散りどきを心得てこそ美しい」という意味で、「花は散りどきを知っているからこそ花として美しい、私もそのようにありたい」という自らの覚悟を伝えた句だと言われています。

謀反人の娘というレッテルを貼られて迎えた壮絶な最期と、この美しい意味合いの辞世の句は、その後、宣教師達によって欧米に伝わってオペラの主人公にもなったそうです。
ちなみにそのオペラの名前は「気丈な貴婦人」といって多くの人に愛されたそうです。

細川ガラシャ、本当に壮絶な人生ですよね。
本能寺の変の影響がいかに大きかったのか、改めて実感します。
もし本能寺の変が起こっていなければ、もっと違った人生を歩んでいたんだろうなと思うと何だか切なくなりますね。

いかがでしたか?
戦国時代は女性の立場というのは、
どうしても軽視されがちですが、このガラシャの武士達にも劣らない力強い生き様、僕はとても素晴らしいと思いました。

それではまた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?