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【大逆転裁判ー成歩堂龍之介の冒険ー】クリアレビュー

ネタバレ注意!

★逆転裁判123クリア済み&比較部分もあり


クリア時間

25時間くらい

ゲーム性

システム

・調査パート
逆転裁判とかわらず。
ただ、調査がシンプルなため1回きり。

・探偵パート
ホームズさんの天才的(?)な推理を人や物を観察した結果を元に補足(?)していく。

・法廷パート
逆転裁判からの追加要素は以下の3つ
〇証拠の調査:回転させたり、気になる点を調べたりできるようになっている。
〇といつめる:複数人で証言を行っている場合、他の人の証言に対してリアクションを起こした人を「といつめる」ことができる。
〇最終弁論:大英帝国の裁判では陪審員制が導入されており、6人有罪で結審となる。しかーし、弁護側は最終弁論を行い、陪審員の言葉や証拠を用いて意見を変えさせて審理の続行を目指す。

感想

逆転裁判では調査パートと裁判のパートを繰り返して見えていなかった真実を見つけ出すのが醍醐味だったけど、今回は一回きりでなんだか寂しかった。ただ、必要な証拠は警察からじゃんじゃん出てきてたので(捜査の方針とか制度に大きな違いはあれど)警察こっちのほうが優秀!?という感覚になりました。

探偵パートは…アイリスちゃんのお父さんすごいね!
いや、まだわざとの可能性が…
2に期待だ…!

「といつめる」は楽しかった!矛盾とか挙動不審をその場で指摘できるのはよい!

最終弁論は新要素!最初は「忘れられた権利」的な扱いだったけど、1回主張して受け入れられたら次から当然のように裁判長が提案してくれてうれしかった。関係ないこと言ってる人が重要なこと知ってたり、それっぽい人が結局関与せずに終わったり、そこも面白かった。基本お互いの発言だけで完結するので、陪審員だけで結論を出した感もよき。

ゲーム内容

 ̄| ̄|
| ̄ ̄|_∧
 ̄| ̄|ω・`)ネタバレ アルヨ…
| ̄ ̄⊂ ノ
 ̄| ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

第1話

@日本

いきなり容疑者だし、失敗したら親友の亜双義は留学に行けないと圧かけられるわ、登場早々不憫で、成歩堂の不憫は変わらないのだなぁと。
それはそうと、『なぜ人は落ちた拳銃を拾うのか』というタイトルで誰か論文書くべきだと思う。

染みるね…そのコトバ…

潜入捜査の刑事さんが「全部保存する主義」で助かった。今後の捜査界を率いてください!!!ところで、血を吐いてるのは大丈夫なんですかね…。

小判、絶対軍人がやっただろと思ってたけどそこに隠すのか…。でもそのおかげでとても助かった!
犯人の帽子の白鳥、生きてるの!そして日本語喋れるの!!!お顔みたいなぁ〜

Howはわかったけど、Whyが分からなかったこの事件。ホームズが出版を止めたのは、きっとこれだろう。2が楽しみだ((o(´∀`)o))ワクワク

第2話

@船の中

師匠ポジの亜双義、千尋パターンは嫌だと願ったのに死んじゃいました…。今回は綾里家いないのに…。そして、死んだ理由も…。
そして、ホームズがこの船に居た理由が第1話とつながっていそうで、明かされる日がくるのかワクワク。

ニコミナちゃんが「信じること」を大事にしている亜双義を信じてくれればよかったのに、とプレイヤー目線では思ってしまった。のちの極東の島国から来たアジア人に対する扱いも踏まえて考えると、16歳にして大人たちにいいように使われて、なんとか逃げ出した先で出会った極東の人とか信じられないよね…。
重なってしまって起こった不幸な事件だったからこそ、千尋さんの時とはまた違った深い喪失感を感じました。

法務助手の寿沙都ちゃんは、最初は全面的に不信感を出しながらも、協力してくれて最後には信頼が生まれる…。成歩堂龍ノ介!そこ変わって!

狩魔…!!!
亜双義…将来は敵なのか…

第3話

@大英帝国

弁護士資格を持ってない人が急に現れて、「弁護士留学させてください!」と主張して話を聞いてくれただけでも素晴らしいと思った(笑)
ただ、1を最後までクリアした今は、コゼニーメグンダルを無罪にしないと留学取り消し、という圧をかけたヴェルテックス首席検事が怪しく見えてきました。

馬車そのものが証拠になっていて、いろいろなところ確認できる~♪とご機嫌で調べていたのだけれど、意識していないといろいろ覚えていないものなのだと証拠改ざん疑惑が出たときに思った。

証拠が出てくれば出てくるほど怪しくなるコゼニーメグンダル。逆転裁判の時は有罪の人を弁護してしまってもそこにはまだ認めさせる救いがあったけれど今回はなく、微妙な雰囲気で終わってしまった。
しかも、本人はその後燃えて真相は闇の中。

今後真実が明らかになっても償う人はいない。そこをどのように話に落とし込むのかを楽しみにしたい。

第4話

@大英帝国

英国で投獄された日本人を助ける!の巻。
夏目漱石という名前だけど、なんか野口英世味を感じるのは気のせいなのだろうか。

仕事の多いロンドン警察の巡査の大切な日と担当地域。
たまたま本に挟まっていた名刺と開いていた窓。
ただただすべての人の運が悪かったゆえに起きてしまった事件。
ここまで何とも言えない気分になる事件は初めてだったかも。
ただ、被害者の方がなくなっていないのが救いな気がする。

コゼニーメグンダル系とは関係なさそうだけど、どこか関係するところが出てくるのかと、ついそういう目で見てしまう。
「ワガハイ」かわいい( •̀ ω •́ )✧

いい言葉1
いい言葉2

第5話

@大英帝国

ジーナちゃんがデレた一方で、寿沙都ちゃんは日本帰国。
その背後(?)で図らずしもコゼニーメグンダルの事件の真相が明らかになった事件でした。

境遇から他人を信じないようにしていたジーナちゃんが成歩堂を信じてくれた時、(裁判の状況はすこぶる悪かったけど)感動した!
あと、事件に巻き込まれるきっかけにはなってしまったけどアイリスちゃんのために原稿の所在を確認しに行ったのは泣ける…

これが…
こう!
ジーナちゃんには幸せになってほしい

ルバート・クログレイ改め、ルバート・ミルバートンは下町育ちで血のにじむような努力をして、通信技師になったけれどお金への渇望が止められず情報漏洩に手を染めたのだろうな、と境遇込みで感情移入してしまう部分もあった。ただ、父のモルター・ミルバートンは息子が具体的には何をしていたのかは知らなかったと思うけど、危ない橋を渡っていることには気が付いていたんだろうな。殺害されたときの写真の顔が苦悶というよりも穏やかな感じだったのは自分でよかったと思っていたのかなとか、想像が膨らんでしまった…。
そして、メグンダルを直接手にかけたのはルバートだったとの事実が!バンジークス検事が何か手をまわしたのかと思っていたけど、違った。

証拠の面では、ライフルマーク(銃弾がどの銃から発射されたのかを示す痕跡)がある的なことを多分このゲーム内で「そんなことも知らないのか」的にあおられた気がしたのだが…。調べれば一発だったのでは…

チンピラー3兄弟のあの空気感好き!!!
ウゼーの兄貴はルバートなのか、別人なのか、キニナル。

手に入れた情報漏洩の記事を陪審員にいたデミトリ・デミグラスキー(たぶん)に突き付ける気満々だったのだが、違った(笑)
陪審員はイギリス市民から選ばれる…国籍変更ってそんなに簡単だったのか…!?違う方向で謎が深まる(笑)

情報に関するありがたいお言葉1
情報に関するありがたいお言葉2

立体視、どう頑張ってもできない( ノД`)シクシク…

寄り目ってどうやるんだ?
私はこっち
(バンジークス検事のより目見たかった)

まとめ

成歩堂龍一の先祖とのことだったけど、こんな偉大な先祖がいたのに成歩堂龍一が弁護士を目指した理由が…まあこれが多様性だよね!

あと、最初は机をたたく時の音が「ペチ」だったけど、回数を重ねて自信をつけていくにつれて「ダン」となっていて成長を感じる。たまにペチってるときあるけど(笑)

指紋!DNA!と色々な事件で追いつめられるたびに思ってました。今はきちんと個人を特定する技術が色々と開発されていて、ありがたい限りだなと。
科学捜査が発展した逆転裁判の世界線でも真犯人を追い詰めるのに苦労していたのに、そういったものがない世界でも意外と真実は見つけられるものなのだなと思った。(関係者が証拠残しすぎなのかもしれないけれど)

大逆転裁判を遊んでとても感じたこと2つを書いていこうと思う。
1つ目は当時の日本人(アジア人)に対する当たりの強さ。
2つ目は裁判に感情を持ち込むこと。

1つ目は、バンジークス検事が顕著(私怨入ってそうだけど)だけど基本的に「アジア人風情が」という感情が根底にある展開が多かった気がする。現実はおそらくこんなものではなかったと思うけれど、マイルドにしつつも当時のリアル的な部分が描かれていて良いなと思った。
遊んでいて、「おふ…そこまで言わなくても…」と思うこともあったけれど、自分も他者に対してそういった態度をとっていないか気を付けてみなければ…!という考えを持てたのでよかったなと。

…(`;ω;´)
でも、こういうこと言ってくれる人もいて嬉しい

2つ目については、私が体験したのはただのゲームで、現実にはそんなことないと思うけれどよくないのではと思った。陪審員はプロではないので感情に寄ってしまうのは当たり前だと思う(まあ、選ばれた以上ある程度の自制はすべきと思うけど)。ただ、その偏りを検事や弁護士が利用するのは絶対に違うと思う。(ゲーム的にはそこに助けられた部分もあるけど)「殺人の容疑者はスリの子だから~」とか「彼は地元の名士で~」とか。
むしろ、裁判長・検事・弁護士は一般の陪審員が感情に傾きそうになったら諫めるくらいの立場がよいのではと思った。

気になって日本の裁判員制度を調べてみたら、
・裁判のすべての過程が終了したのちに話し合いで結論を出す。
・裁判官が最低でも1人出た結論に同意していること。
となっていて、民意も大事にするけれど行き過ぎた民意は防ぐような仕組みになっているなと、改めて感じた。
あと、今は三審制だな

https://www.saibanin.courts.go.jp/introduction/work_and_role/index.html

【おまけ】
声優さんがとても豪華になっている!!!

茶の心を忘れない…いい心がけだ
エンドロール豪華!

昔の裁判だけれども、きっと似たような裁判もあったのだろうな。そしてその反省が今につながっているのかなと歴史に思いをはせつつ遊べた!
2ですべての謎が明らかになるのがとても楽しみ!!!

素敵なゲーム体験をありがとうございました!!!

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