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「休学をしてから自然に自分を縛るものがなくなった。」 石谷梨那さんの”休学中にしたこと6選”

休学の集いコミュニティメンバー紹介第11弾!
今回は、石谷梨那(いしたに りな)さんを紹介します!

休学をしてから自分の気の向くままに行動することを始めた石谷さん。
今までとは視点が変わり、道端に咲いている花を摘んで帰ったり、自然の中に存在する土の感覚を踏みしめたり...全身で”今”という時を感じながら生きる姿にハッとさせられるお話を聞いてきました!

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<プロフィール>
石谷梨那 (いしたに りな) (ニックネームはりんごちゃん)
三重大学 3年生 
機械工学科 所属
現在、休学中(休学期間:2021年4月〜2022年4月)

"なぜ、休学することを決めたのですか。"

「そのときの自分がやりたいことをしようと思った。」

休学を決めたときは、長期インターンに参加するつもりで企業と学生をつなぐ会社の人と相談しながらインターン先を探していました。
しかし、休学をして3ヶ月くらい経ってから今となってはインターンをしたい理由がないことに気付いたんです。
自分が今やりたいことはインターンではないと気付いてから、そのときの自分がやりたいことをしようと改めて強く思いました。

"休学して、今は何をしているのですか。"

「真の自分の気持ちに耳を傾ける」

①カラーセラピーの勉強

”カラーセラピーとはどんな資格ですか?”

色で心を癒すメンタルケアのことです。色には色彩言語というのがあって、その中にはいくつものキーワードがあります。セラピーを受ける人が取ったカラーボトルの順番や色によって、深層心理を読み解いていきます。

”カラーセラピーを受けようと思ったきっかけは?”

色は常に自分の身近な所にあって、今自分がどういう立ち居位置にいて、どんな状況なのかを確認できたらいいなと思って受けました。
母にセラピーを行ったときに「これだ!」という手応えを感じ、一生やってくんだろうなと思いました。
この知識がこれから先の人生に役立ってくれる気がしています。

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<カラーセラピーで用いるカラーボトル>

②絵を描いたり、筆ペンを練習したりする

筆ペンを使って描く、筆ペンを走らせる感覚が気持ちいいです。
きっかけは綺麗な文字を書けるようになることだったのですが、今はそれが目的ではなくて単純に自分が書きたいと思ったから書いてるという感覚です。

”自分の気持ちにとても素直ですね”

はい。休学を始めた初日に感じたのは、私が「どれだけ私自身を見れるか」、「やりたい事に素直でいられるか」、「欲を見分けられるか」そういう事との戦いなんだなって。

今までの様にこれをやりたいと紙に書いて目標を立てるのはすごく簡単でつまらないと思いました。
タスクを全てこなしたから偉くて、一日中家でごろごろしてたからダメでという考え方はしない。自分を律したり、予定や目標を立てたりすることでしか満足する方法が分からなかった昔の自分から、少し殻を破けたのだと思います。休学をしてから自分自身に素直に生きていると、自然に自分を縛るものがなくなっていきました。

③道端に生えている草花を摘んで生ける

「カモミールだと思って摘んだ野草が違う植物だった」

よく道端に咲いている小さな白い花があるじゃないですか?
私はあれがカモミールだと思い込んで、摘んで帰って家で干してお茶にして飲もう
としたんです。まぁ違ったんですけど(笑)

”どうして道端の草花に魅力を感じるようになったんですか?”

『合同会社なんかしたい』という会社が主催するイベントに参加したことがきっかけです。
生活の中に溢れるアイデアに気付かされ、今までと視点を変えた見方が面白いと思いました。

あと元々、花壇の花には目は行かないんです。そこに存在することや、綺麗に咲くのは、ビルや家が建っているのと同じという考えです。道端に生きる草花の日常に溶けてる感じが好きです。外にあるものだけど、外と内の区切りをあまり感じさせず、そこにまた違った生命が存在しているのが好きです。

道端の花を見て「いいなぁ」と思い摘んで帰ることもあります。
この間は家で器に採ったものを生け始めました。

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<石谷さんが道端で見つけたという花>

④山に登りたい衝動が走り即行動

小さい頃から農家にファームステイした経験があった石谷さん。
休学中のある行動をきっかけに、あの頃の安心感を思い出したそうです。


4月に600mの山を登りました。頂上で土の上に寝転がってみると、土があったかくて自然の生命のようなをものを感じました。そのときの感覚が心地良く「味を占めた!!」と思って、下山した後、足元の土を見ると自然の中で肥えた土とは全然違っていることに気が付きました。
それからは小綺麗な服を着て、街の土の上を踏みしめながら歩くことに、より一層違和感を感じました。

⑤エッセイや詩集を書く

日々の生活や友人などからテーマを得て、筆の走るまま文章にします。さっきお話しした筆ペンで書くときの感覚に近いかもしれません。
何かのために、誰かのために書いてるものではないから、迷う事なく思いのままに書いています。完成したものを人に見せるつもりはありません。
日頃からSNSで発信することもあまりしませんね。周りからは情報発信していったほうがいいよって言われるんですけど、投稿するのにものすごく時間がかかります。

⑥インスタレーションの個展を開く

さっきSNSで自分の作品を公開することはないと言ったんですけど、一年前に愛をテーマにした言葉と身体表現を使ったインスタレーションの個展を開きました。休学をしてからは、個展を開いたことがありません。公開するかどうかは未定ですが、ファッションを学んでいる友人が作った衣装を身にまとい、好きなように自由な身体表現をして、カメラマンをしている友人に撮影をお願いして、また新しい表現をしたいと考えています。

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<石谷さんと友人が共同で行った個展『君の寝顔を堪能したかった』>

”休学をして変わったことは何ですか?”

大学生になってから下宿をしているのですが、物寂しくなって音楽を聴き始めました。そこで休学をしてまず変わったのは、音に対する意識や匂いに敏感になった気がします。空気の流れだったりも以前より感じるようになって感覚が研ぎ澄まされたんだと思います。

”「休学の集い」に求めることは何ですか?”

私にとって休学の集いのコミュニティーメンバーと関わることは、自分自身のメンテナンスだと思っています。実際に周りに休学している人は少ないですし、他の休学者がどんな活動をしているのか知りたいです。集いのイベントはリビングのこたつ的存在で、言葉を話す練習にもなります。1対1で人と話すことが元々好きなので、グループメンバーの中で意気投合する人がいたら個人で話してみたいです。


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