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日本強化書:2023年総集編YouTubeアップしました

九兵衛の人生67年の中でも2023年ほど世界が変わった年はありませんでした。多くの人は「何が変わったの?」と思うかもしれませんが。
日本のメディアでは伝えない(伝えきれない)世界の構造(パラダイムと呼びます)を考えると、そう思わざるを得ないのです。

筆者の過去セミナー(2008年)より

この図は15年前に機関投資家顧客向けセミナーで使った資料です。聴衆は銀行や生損保が中心ですが、中央省庁の知人や某政党の政策秘書たちも来ていました。私が尊敬する江戸時代の儒学者山田方谷や労働者の理想郷と言われたイタリアのクレスピ村の話をしたのもこの頃です。

パラダイムシフト

上記の図を用いながらパラダイムシフトの超長期サイクルを説明します。

ディープステート(DS)が暗躍し始めたのが米国ウッドロウ・ウィルソン大統領の1913年(大正2年)から。日本は1904年(明治37年)に日露戦争で勝利して大正バブルの時代です。1914年からの第一次大戦は欧州が主戦場で日本も米国も戦争に参加しなかったので、好景気の米国やアジアなどに輸出が好調で経済を牽引しました。銅や工芸品などに使われるアンチモニー合金、ラシャやサージなどの織物や綿布、靴、豆類・茶・米などの農産物の輸出が増加しました。ピークの時代に若干のずれはあるものの、日本と米国はともに経済発展のピークを迎える台頭のサイクルにあって、経済的なライバルでもありました。その頃登場した白人至上主義やシオニズム、マルクス主義などの影響もあって、「日本警戒論」が台頭し、米国に移住した日本人は強制収用施設に入れられるなどの苦渋を舐めました。

その後、日本は第二次大戦で敗戦しドン底のボトムをつけます。米国も欧州向けの輸出製品の大量売れ残り在庫などで世界恐慌に直面しますが、自動車や電化製品などの普及で1950年代には回復し黄金の60年代を迎えます。しかし、ペンタゴンとCIAのDSネオコン組がケネディ大統領に嘘をついてベトナム戦争を始めた結果、軍需産業は儲かったものの米国は双子の赤字で疲弊し1991年の東西冷戦終結まで転落の道を辿ります。その間に日本は奇跡の高度経済成長を達成し、1988年にピークを迎えたバブル経済の頃にはジャパン・マネーが米国を買い漁り、NYの超高層ビルのロックフェラー・センターを三菱地所が買収するまでに勢いをつけました。

その後米国は民主党クリントン政権で勢いを取り戻しました。ケネディを彷彿とさせる若い大統領で人気がありましたが、ロスチャイルド系DSがスポンサーでした。その後、ロスチャイルド系国際金融資本やロックフェラー系ネオコン軍産複合体が暗躍し、中東紛争を利用したり、金融資本はサブプライムローンなどのバブルを引き起こして超長期サイクルのピークを迎えます。

その後の米国は2007年をピークに衰退の一途を辿ります。ジョージ・W. ブッシュのネオコン組も、オバマのロスチャイルド系グローバリスト組の人権ソフトパワー戦略もダメ。トランプ政権はまともでしたが、不正選挙で勝利したバイデン大統領が米国凋落の総決算の仕上げを2022年から2023年にかけて露呈しました。バイデン政権はネオコンとグローバリスト勢力が手を組んだ連合軍ですが、それが失敗に終わり、軍事力というハードパワーも文化や人道主義による支配というソフトパワーも失墜する羽目になった訳です。
このような事態で、米国の覇権を中心軸に据えた欧米優位というパラダイムが変わったと考えざるを得ません。

米国主導の欧米ソフトパワーが失敗した原因

LGBTやSDGs、そしてWHOのパンデミック条約などはすべてグローバリストたちが世界を都合よく支配するためのソフトパワーであると私は考えています。しかし、これも失敗しました(または完全失敗目前)。

この大きな原因に「西洋の思想体系の致命的な欠点」があると私は考えています。西洋哲学と東洋哲学の儒教(朱子学)との決定的な違いは「個々人の精神修養と徳を積む考え方」が朱子学にはあるのに対して、西洋哲学には「理性や知性しかない」ことです。理想は個々人の精神修養という右脳による感情のコントロールと左脳による理性の2つともに備わっていることです。グローバリストたちの失敗は人権尊重や世界平和などの大義名分は立派で理屈も作るものの、裏の顔を独占欲や支配欲や自己の利益という右脳の欲求のままに行動していることが透けて見えてしまっているからなのです。

日本は2058年まで世界をソフトパワーで牽引するサイクルに入っています
そんな九兵衛の持論をYouTubeで投稿しましたので、年末年始のお供にご覧いただければ幸いです。


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