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繋がりを紡ぐこと。

今週は(と書いてはいるが、もうこれは2月の話になる(笑))、いろんな「繋がり」を感じた週になった。
なので、忘れないうちにその事について書き記しておきたい。
わたしは、いろんなご縁に支えられて生きているんだなあ、ということについて改めて感じたことを。

仕事から始まったつながりだけれど。

Nさんは、わたしが以前仕事で担当していた不妊治療費助成の関係で、相談センターの相談員を長年続けられている方である。
実は、その仕事に関わる10年前、勤務していた病院のスタッフさんでもあった。
背がすらっと高く、姿勢の良い彼女に、密かな憧れを持っていた。
そのすらっとした「Nさん」は、次に出会った時には、カウンセラーの資格を取り、とても優秀で頼れる相談員になっていた。

次の出会いで、わたしはそれまで全く知識のなかった「不妊治療」の助成事業を担当することになる。プラス、新しい事業が始まる年度に、わたしが担当として異動になったので、作ったことのない身体(生殖機能)のことを広く知ってもらうための啓発冊子を作ることになる。
この冊子は、何とその年度の研修のテキストとして使うことが決まっており、8月には刷り上がらないといけないのに、内容が全く決まってないうえに、漫画で作るので漫画家さんにオーダーしないといけないというものだった。

啓発的なものなら、ある程度の筋書きを作ればあとはストーリーから漫画家さんに丸投げができる内容ではない(医学的な裏付けとか情報が必要)ことから、冊子の内容をゼロから作ることになった。
この時に、不妊で悩む人を追い詰めるような冊子なら協力したくない、という彼女をすぐに訪ねて、話を聞き、だからこそ、誰も傷つけないような内容にするためにも協力して欲しいとお願いした。

その辺りから、信頼関係もできていったと思う。
当時のメンバー(事務は自分一人)で、付箋を模造紙に貼って分類、組み立てるところから始まった冊子作りは、メンバーの協力もあり、何とか印刷も間に合った。

漫画を描いてくれた漫画家さんは、わたしと旧知の生協仲間だった。
本当は最初から彼女にわたしからは言い出しにくかったんだけど、Nさんの知り合いの印刷会社の方がその漫画家、Fさんを紹介してくれたことから、堂々とお願いできた。
Fさんもさすがプロで、医学的、専門的な内容が多い中、漫画にするにあたりかなり説明を短くわかりやすくしてくれた。
もう、それぞれの人がそれぞれの専門分野で問題意識も近く、常に情報交換しながら、業務を進めた。

その後も、大きな制度改正やいろんな転機があったけど、本当によく相談に乗ってくれて、一人ではできなかったことがたくさん実現した。

仕事のつながりはなくなっても。

異動で担当を外れたあとも、病院に用事があれば相談室を訪ね、近況報告をし合った。
わたしがメンタルを病んで、リワークに通ってた時も、週に2回は昼休みに弁当を抱えて訪ねて、話を聞いてもらった。

そして、担当を離れて4年近く経つけれど、未だに連絡は取り合っている。

先日、母の通院のついでに、2年ぶりくらいに相談室を訪ねた。
やっぱり、顔を見ると安心する。

そんなわたしに、彼女は、わたしのいい所は、繋がりをいつまでも大切にしてくれることだと思う、という話をしてくれた。

そうか。あまり自覚はなかったけど。
わたしは結構、出会った人が大好きだとすぐに懐く。
一度つながると、なかなか切れることはない。
だって、会いたくなるから、会いにいくから。

もちろん、なかなか会えないこともある。
だけど、それはわたしにはあんまり関係ない。
時間や距離は、わたしには大した障壁にはならないからだ。

ベタベタした付き合いは苦手だけれど。


対照的に、ベタベタと四六時中一緒にいるような関係は、正直無理。
どんなにいい人だろうが、気が合おうが、3日以上一緒にいるのは自分から言い出さない限りは耐えられない。

適度な距離がないと無理なのだ。

距離感が違うと感じると、もうその後が1日でも無理になってしまうので、距離の取り方がとても難しい。

自分自身は図らずもかなり距離を近くしてしまうからだ。

だけど一度ガッチリ信頼関係が築けてしまえば、それは絶対的に安心できるものになる。
だからこそ、続く人とは続いているんだろうな。

うまくいかなくなるのは距離感がおかしくなった時。入り込まれすぎると自分からクローズしてしまう。そうなるとなかなか戻すのが難しい。

だけど、仕事始まりだとその距離感があまり詰まることないから、自然と続いているのかもしれない、とも思う。

県外の友達とちょうどいい関係を保っていられるのも適度な距離感が心地いいこともあるのかもしれないな。

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