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FRB議事録公開: 利下げ開始にはインフレ率持続的低下のデータが必要

アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)が6月に開いた会合の議事録が公開された。
この議事録から、FRB参加者たちが利下げを開始するにはインフレ率の持続的な低下を確信できるさらなるデータが必要だとの認識で一致していたことが明らかになった。

[教養の見解💡]

✔️会合の概要

6月12日までの2日間にわたり、FRBは金融政策を決定する会合を開き、7会合連続で政策金利を据え置くことを決定した。
また、参加者による政策金利の見通しでは、年内の利下げ回数の想定がそれまでの3回から1回に減少した。
教養見解では、利下げは行われる可能性は限りなく低いと考えている。
3日に公表されたこの会合の議事録によると、参加者たちはインフレ率の低下が予想より進んでいないことを踏まえ、「目標の2%に向かって持続的に低下していることが確信できるさらなるデータが得られるまで利下げは適切ではない」という認識で一致した。

✔️インフレと消費の動向

インフレ率が依然として高い水準にあるものの、この数か月で緩やかに低下してきていることが指摘された。
確かに、低下はされているが依然として雇用統計を前にして、労働環境がそれほど悪化していないのが実情である。

✔️労働市場の見通し

アメリカで人手不足が解消されつつある中、何人かの参加者は求人数の減少を通じて失業率が大幅に上昇する可能性を特に強調した。
これにより、労働市場の動向が今後の金融政策に影響を与えることが示唆されたが、ドル円においてはそうではない状況が顕在化している。

✔️ドル円相場への影響

FRBの議事録の内容が明らかになったことで、ドル円相場への影響も注目されている。
利下げの可能性が後退したことで、ドルの金利優位が維持されると予想され、ドル買い圧力が強まる可能性がある。
ドル円相場では、円安ドル高の傾向が続く可能性がある。

インフレ率が依然として高い水準にあり、FRBが慎重な姿勢を続ける場合、ドルは安全資産としての需要が高まりやすくなり、仮想通貨関連はやや後退気味である。
ただし、経済が減速傾向(米労働環境が悪化)にある場合はリスクオフの動きが強まり、円が買われやすくなることも考えられる。

✔️今後の見通し

市場では、景気の減速やインフレ率の低下を示す経済指標が増えていることから、FRBが9月の会合で利下げを始めるという観測が広がっている。
日銀が引き続き緩和的な金融政策を維持する中で、ドル円相場は円安方向に圧力がかかりやすい状況である。

✔️結論

①FRBの議事録公開により、利下げ開始にはインフレ率の持続的な低下を確信するためのさらなるデータが必要。

②慎重な姿勢がドルの強さを支え、ドル円相場は円安ドル高の基調を維持する可能性が高い。



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