科学的に正しいを考えてみる(part2)
前回の記事の続きです。
こちらをご覧いただくと、よりいっそう理解が深まると思います。
この記事を読む前提として、これは僕が持った疑問の種を、僕が自分なりに考えてみるというだけのものです。
僕は正解はどうであれ、「自分で考える」ことが大事だと思っています。
その過程をnoteに記そうというだけなので、決してたいそうなものでもないし、あなたが「いや、それは違う」と思っていただくことは大いに結構です。
その点だけ注意してお読みください。
科学的に正しいと思っていた運動方程式に判例がでた
ニュートンが実験から見つけた「運動方程式」は「地球上の全ての運動を表す式である」と考えられていました。
それは、原子などのレベルで小さいものは運動方程式「ma = F」は成り立たないこと。
そして、運動するものが光の速さに近いと、つまりものすごく速いと成り立たないということです。
ニュートンの実験では、ここまで極端な例を実験していませんでした。
しかし、地球上でここまで極端な例を考えなかったため「運動方程式は科学的に正しい」と思われていたのだと思います。
では、運動方程式はまちがっていたのか。
これは、一部正解で一部不正解です。
「運動方程式は地球上の全ての運動を表している。」これに判例が出ました。
極端に速い場合と運動するものが極端に小さい場合は成り立たない。
しかし、それ以外の場合は成り立つ。
つまり、「運動方程式は地球上の全ての運動を表している。ただし、極端に速い場合や運動するものが極端に小さい場合は除く」
こう書き換えると地球上の普通の運動の範疇では「ma = F」は成り立っている言えるようになりました。
そして、運動方程式は「科学的に正しい」と言われるようになりました。
ここで言いたいのが、「科学的に正しいは変わる可能性が普通にある」ということです。
僕が思う「科学的に正しい」とは、「現時点まで、判例は出ていない」ということにすぎないと思います。
数学について
僕は数学は誰が行っても絶対に同じ結果になる「100%正しいもの」だと思います。
証明というのは「全パターンどれであっても成り立つ」ことを証明していて、全てのパターンを網羅しているので100%正しいと言えるんだと思います。
特に、数学は人間が「定義」をするものです。
つまり、自然数というものをこう定義しよう。
整数をこう定義しよう、虚数をこう定義しよう。という具合に。
自分たちが決めたものに対して、論理的に展開していくものです。
足し算とはこういうもの、引き算というのはこういうもの、掛け算というのはこういうもの、割り算とはこういうものなど。
証明がしっかり論理的でツッコミどころがないと判断されると、その時点で100%正しいと言えるのです。
例えば、三平方の定理で考えてみます。
他にも証明方法がありますが、この証明でツッコムがありません。
つまり、論理的に展開されていると言えるので、100%正しいと言えるのです。
このように数学は、人間が定義したものから論理的に展開していくので、「必ず正しい」となるんだと思います。
まとめ
「科学的に正しい」というのは、そもそも実験をしてわかったもので、実験で全てを網羅したわけではないので、「あくまで現時点で」というのが前提だと思います。
また判例が出たとしても、条件をつければ「科学的に正しい」になることもあります。(今回の運動方程式のように)
なので、「科学的に正しい」は安易に信じすぎるのも、いかがなものかと思います。
試せるものは、自分でもやってみるという心持ちが大切だと思いました。
今回の記事はここまで!
お読みいただきありがとうございました!
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