科学的に正しいを考えてみる(part1)
今回は、「科学的に正しい」とはどういう「正しい」なのかを考えてみます。
そもそもなぜこの疑問が生まれたのか
ネットの記事や、テレビなどで「科学的に正しい〜」というタイトルをよく見かけます。
これってどこまで信じれば良いのかわからなくないですか?
「100%正しい」ではなく、「科学的に正しい」です。
何か100%と言えない理由がありそうですよね。
このような疑問から今回のトピックを考えてみようと思いました。
この記事を読む前提として、これは僕が持った疑問の種を、僕が自分なりに考えてみるというだけのものです。
僕は正解はどうであれ、「自分で考える」ことが大事だと思っています。
その過程をnoteに記そうというだけなので、決してたいそうなものでもないし、あなたが「いや、それは違う」と思っていただくことは大いに結構です。
その点だけ注意してお読みください。
一例を挙げてみる
僕は理系の大学生で、物理を主に専攻しているので物理の例を挙げてみたいと思います。
物理を一度でも勉強したことがある人なら絶対に知っている方程式があります。
それが、「運動方程式」というものです。
ma = F
このような式です。
mが質量、aが加速度、Fが力です。
物理に触れたことがないひとにとっては、「は?」としかならないと思います。
これは、ニュートンが実験によって見つけた式です。
ニュートンという人物は聞いたことがあるのではないでしょうか。
この式はニュートンが実験をくりかすことによって、「どうやら、ma=Fという式が成り立ってそうだな」と見つけたものです。
今やこの式は、地球上で起こる物の運動を表す重要な式として使われています。
しかし、ニュートンは実験をしたといっても、地球で起こる全ての運動を試したわけではありません。
どういうことかというと、例えば、ボールが落下する、人が走る、動物が飛ぶ. . .
あげるときりがありません。
しかも、全てを試すなんて不可能です。
時間やお金がいくらあっても足りません。
ニュートンは実験可能な範囲で、あらゆる実験をし、その実験全てに共通する式として,「ma = Fというものが地球上の運動全てで成り立っているのではないか」と予想したわけです。
つまり、この段階だと他の人が違う実験をして「ma = F」が成り立っていなければ、「運動方程式は地球上の運動全てで成り立っている」と言えなくなります。
しかし、誰がいかなる実験をしても「ma = F」は成り立っていたのです。
ここまでくると、どうやら「ma = F」は科学的に正しいといえると考えるのが自然ではないでしょうか。
ここに「科学的に正しい」のヒントがありそうです。
つまり、実験で見つかった「予想」に対して、「それは違う」という判例が出ない限り、その予想は「科学的に正しい」と言われるのではないでしょうか。
これは、今は正しくても10年後、100年後、1000年後「判例が出た」となると、とたんに「科学的に正しい」ではなくなることを意味しています。
運動方程式も実際に「判例」が出ました。
それについては、次回のpart2でお話しします。
僕の記事では、「疑問をもち、正解、不正解にかかわらず自分で考える」ということを大切にしています。
間違えることを恐れずに、あなたもこの記事を単に読むだけでなく、「自分はこう考える」という考えをnoteに記してみてはいかがでしょうか。
ネットは答えを与えてくれる場所ではなく、考えが考えを産むものだと考えています。
一方的に他人の考えを聞くだけでなく、自分でも考えて気軽に投稿してみましょう!
では
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