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一関市の林業見学🌳🌲

 一関市林政推進課の森林アドバイザー 
菊池 宏さんの協力をいただき、
一関市地方森林組合様の施行現場と、一関市にある木材市場の見学に参加させていただきました。

まず市有林のスギ50年生の間伐現場を見学しました。

フォワーダーと呼ばれる5トンクラスの運搬機

プロセッサと呼ばれる枝払いから玉切りまでをこなす重機が、実際に造材するところを見学させていただきました。



この部分だけで重さ1トンあるそうです。

直径60cmまで玉切でき、長さも一定に造材されるため、沢山の材を短時間で効率よく生産することができます。


現場で合板材として仕分けられた杉の2m材。


パルプ用となる、杉2m材。
細い、腐りあり、かたちがいびつ等により。


中央の年輪の感覚が広いため、材として劣る。
年輪の幅がせまく、良いとされる材。


続いて、一関木材流通センターへ。

ここでは、主に業者の方々が現場で出た、
用材となり得る優良材を持ち込み、その材をネットに掲載し、入札が行われています。

もともとこちらの施設は岩手県の管轄だったのだそうです。

センター内には針葉樹・広葉樹と、様々な木が並んでおり、とても興味深かったです。

杉4m材。1本で2.19㎥の大きさ!
割れと年輪が2つに分かれているためか、
市場価格が想像以上に安価で驚きました。。
杉4m材31本で10㎥。1㎥あたり9000円単価


サクラ・ナラ・クリなどの広葉樹で、真っすぐ、長さがある、太さがある、虫くいや割れがないものでは、㎥あたり5万円を超えるのだそうです。


入札されたクリ材。中央に腐りあり。


続いて、一関市大東町摺沢にある、
東磐木材流通センターを訪問しました。


一関市地方森林組合様の事務所の敷地内にあり、主に森林組合様の現場で出た材を判別、仕分けが行われているセンターでした。

材の太さ、長さを判別するコンベアー
積まれた丸太は、節が多いため、
合板材からはじかれたもの。


同等の杉がひと山に積まれて
市場に出されていました。

杉は、径24〜28cmが売れやすい、無駄が少なく歩留まりが良いそうです。
太くても、目が詰まっていないと売れない。
また、合板用に出す材は、
1950〜2000mmもしくは4000〜4100mm以内でないと製品として認められず、とてもシビアなのだそうです。


径の細いものも、専用の用材として需要があるそうです。

良   →  普通   →  悪
入札  →  合板材  →  チップ材

と三段階に分け、材の優劣を分別されていました。


今回、実際にどのように一関市内で木材が流通しているのか、どんな木に需要があるのかを学ばせていただき、大変勉強になりました。

一関市林政推進課 菊池さん、佐藤さん

貴重な機会をありがとうございました。


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